第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)
第2節 現在の葛飾
■みんなで育ち合う葛飾に向けて :【スポーツの振興】
スポーツ活動は、心身に良い影響を与え、人生を豊かにする生涯学習である。昭和23(1948)年に葛飾区民体育大会が行われると、河川敷に多くの施設が設けられ、昭和51(1976)年に葛飾区民大運動会(現かつしかスポーツフェスティバル)が開催された。また、昭和54(1979)年に葛飾区水元体育館を、昭和59(1984)年には奥戸に葛飾区総合スポーツセンター体育館を開設し、スポーツ教室や大会などを行ってきた。
平成に入ると、健康意識の高まりを受け、多くの施設が開設したほか、平成28(2016)年に水元体育館を水元総合スポーツセンター体育館に改築した。
また、葛飾区体育協会や葛飾区体育指導員(現葛飾区スポーツ推進委員)と協働し、誰もがスポーツに親しめるよう、様々な事業を進めていった。平成6(1994)年に障害者を対象とした水泳教室を、平成10(1998)年には障害者スポーツ指導員養成講習会を開始した。子ども向けには、平成7(1995)年よりジュニアエンジョイスポーツを開始し、有名選手の教室が開催され子どもに夢を与えている。高齢化が進む中、平成14(2002)年には高齢者スポーツの祭典シルバーエンジョイスポーツを開始、開会式はジュニアと合同で行い世代間交流も図られている。平成27(2015)年には、誰もが参加できる「第1回かつしかふれあい RUN フェスタ」を開催した。
さらに、比較的、参加年齢や種目が固定されていたスポーツ環境を改善しようと、葛飾区民が自主的に運営し、多世代が多種目のプログラムに参加できる「かつしか地域スポーツクラブ」の検討を進め、平成28(2016)年までに2つのクラブ注釈3が誕生し、スポーツを通じた地域コミュニティが形成されてきた。
注釈3:平成20(2008)年に「こやのエンジョイくらぶ」が、平成22(2010)年に「オール水元スポーツクラブ」が設立されている。