葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■みんなで育ち合う葛飾に向けて :【学びの支援】

 学習活動は、新たな知識を習得し自己実現につながる生涯学習である。昭和期には、図書館7館、社会教育館(現学び交流館)3館を開設し、各施設を拠点に講座やイベントなどを行ってきた。
 平成3(1991)年には、葛飾区郷土と天文の博物館を開設し、歴史と天文を学ぶ拠点として講座や展示、プラネタリウムの投映を開始した。開館から平成26(2014)年度までの延べ入館者数は150万人を超えている。
 学習の機会を増やすため、平成6(1994)年に団体主催の学習会への講師派遣を生涯学習援助制度として整備するとともに、平成15(2003)年に区内大学などと協働した地域教育機関連携公開講座を、平成21(2009)年に葛飾区民との協働による「わがまち楽習会」を開始した。また、障害者等の学習の場として、かつしか教室を平成2(1990)年に3会場に拡大し、平成7(1995)年から出前教室を開始した。
 さらに、平成22(2010)年には「かつしか区民大学」を開学し、地域を知り、葛飾を愛する「葛飾学」や地域人材を育成する「かつしかひとづくり・まちづくり・未来づくり」、「知識・教養百科」の3分野の講座や区民運営委員会等と協働した講座などを開催している。
 平成24(2012)年には、葛飾区民運営委員会での発案を基に、区民と協働し制作委員会が主体となって、小・中学生から寄せられた句から「かつしか郷土かるた」を作成し、学校の郷土学習や地域学習の場で活用されている。また子どもたちの郷土愛醸成や交流を目的に全区競技大会を開催している。

かつしか郷土かるた第3回全区競技大会(平成28〔2016〕年)
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かつしか区民大学(平成28〔2016〕年)

特別講演会「花いっぱいのまちづくりのつどい」。
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