葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■安心して住み・憩い・働き続けられるまちに向けて :京成高砂駅周辺のまちづくり

 現在、京成高砂駅は、京成本線・京成金町線・北総線が乗り入れ、発着本数も多く、駅付近の高砂第1号踏切はピーク時の遮断時間が1時間のうち50分以上にもなる「開かずの踏切」となっている。このため、交通渋滞を引き起こし、安全性や利便性を損なうと共に、地域を分断し、一体的な発展を阻害してきた。
 この問題の解消に向けて、平成14(2002)年に地元自治町会や商店会で「高砂地区開発協議会」を結成した。平成16(2004)年には東京都の鉄道立体化検討対象区間20区間の1つに高砂駅周辺を含む京成本線(京成高砂駅〜江戸川駅付近)が指定された。翌年からは、連続立体交差事業の効果を高めようと駅周辺のまちづくりの検討を開始し、平成18(2006)年に連続立体交差事業早期実現の要望書と13万人の署名を国と都に提出し、平成20(2008)年に東京都の連続立体交差事業候補7区間の1つとされた。
 平成23(2011)年には協議会において「高砂駅周辺まちづくり方針」を策定するなど、連続立体交差化の検討を契機とした、安全性・利便性の向上や、魅力と活力ある生活拠点の形成を目指した地域主体のまちづくりの検討が進み、平成28(2016)年には、これら地元の検討を具体化していくため、葛飾区が「高砂駅周辺地区まちづくりプラン」を策定した。

京成高砂駅前「開かずの踏切」の様子
戻る時は右上の×をクリックしてください

高砂地区のまちづくり会議の様子
戻る時は右上の×をクリックしてください