葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■安心して住み・憩い・働き続けられるまちに向けて :金町駅南口のまちづくり

 金町駅南口においても防災面の不安や都市基盤の未整備などの課題を抱えており、地域住民が中心となり、まちづくりの検討を進めていた。その後、平成2(1990)年に「金町六丁目地区市街地再開発準備組合」を設立した。
 亀有駅南口再開発が大きな刺激となり、平成9(1997)年に同地区を視察するなど、地元権利者のまちづくりの意識が高まりを見せ、平成16(2004)年に再開発組合を設立した。平成21(2009)年には、平成18(2006)年に建設が始まった葛飾区立中央図書館・商業施設・住宅からなる高さ約138mのヴィナシス金町注釈1が完成し、金町の新たなランドマークとなった。これにより、課題であった防災機能や住環境が向上したほか、金町六丁目の人口は平成22(2010)年には2350人となり、前年から850人ほど増加した。
 また、葛飾区は、利便性・回遊性を向上させるため、平成15(2003)年に駅前広場を整備し、平成23(2011)年には駅東側の南北を結ぶ道路を拡幅整備した。
 さらに、金町六丁目駅前地区において平成18(2006)年に再開発準備組合を設立した。平成22(2010)年に都市計画が決定、平成27(2015)年には「金町六丁目駅前地区市街地再開発組合」を設立し、ヴィナシス金町と一体となった再開発に向けた取り組みを進めている。

再開発前後の金町六丁目地区
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金町六丁目駅前地区イメージ図(平成27年11月時点)
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注釈1:公募により決定した再開発ビルの名称で、ヴィナシスは「ヴィーナス」と「オアシス」を合わせた造語。