葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■安心して住み・憩い・働き続けられるまちに向けて :新小岩駅周辺のまちづくり

 新小岩駅周辺は、JR 総武本線で南北に、平和橋通りで東西に分断されており、駅周辺地区の回遊性確保や均衡ある発展が必要とされてきた。これらの実現に向けて、地元自治町会や商店会が昭和61(1986)年に「新小岩北地域まちづくり協議会」を、昭和63(1988)年には「新小岩南地域まちづくり協議会」を設立し、葛飾区と協働でまちづくりの検討を進めた。その結果、平成23(2011)年に交通機能の分散を目的に新小岩駅東北広場の整備を行い、平成25(2013)年に南北分断の解消策として新小岩駅南北自由通路の整備を開始し、さらに平和橋通りの横断歩道橋撤去と横断歩道の新設を行った。また、平成26(2014)年には協議会が今後10年間のまちづくりの指針となる「新小岩駅周辺地区街づくり基本計画」を策定した。今後は、策定された計画を実現するため事業化へ向けた検討が進められ、広域複合拠点注釈3として調和のとれたまちづくりが進められていく。

新小岩駅南北自由通路(イメージ)
戻る時は右上の×をクリックしてください




注釈3:商業・業務・教育・文化など多様な都市機能により広域から人を集めるとともに、葛飾区民の多様なニーズに応える機能を持ち、区の魅力・活力の創出をけん引する役割を持つ。