葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■未来に続く子育て支援 :【ワーク・ライフ・バランスを図るための企業への取り組み】

 葛飾区は、平成25(2013)年から仕事と子育て・介護などの両立支援に取り組もうとする区内の企業に対して、「ワーク・ライフ・バランス支援アドバイザー」注釈1を派遣する事業を開始した。
 政府が平成17(2005)年に施行した「次世代育成支援対策推進法」では、常時雇用101人以上の企業に、子育て支援計画を策定・届出することを義務付けたが、100人以下の中小企業では計画の策定・届出は義務ではなく努力することとされた。葛飾区では従業員100人未満の中小企業がほとんどであることから(平成24〔2012〕年、1万7779事業所のうち1万7641事業所)、子育てしやすい社会環境を整備するため、中小企業に働きかけることは大きな意味を持っている。

ワーク・ライフ・バランス支援アドバイザー派遣事業の様子(平成26〔2014〕年)

社会保険労務士をアドバイザーとして派遣している。
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注釈1:「ワーク・ライフ・バランス」とは「仕事と生活の調和」のこと。男性は仕事、女性は家事・育児を担当するといった固定した考え方ではなく、全ての世代の男女それぞれが仕事、家庭、地域での活動、個人の時間をバランスよく持つようになることを目的としている。