葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■未来に続く子育て支援 :新たな課題の出現と取り組み

 平成に入ると、女性の社会進出のさらなる進展により、認可保育所の待機児童の増加が問題になってきた。さらに、保護者の就労の多様化や少子化の進行など、新たな課題への対応が必要となってきた。特に少子化については、平成元(1989)年の全国の合計特殊出生率注釈1が、それまでの最低であった丙午の昭和41(1966)年の1.58を下回る1.57となったことから、「1.57ショック」として社会問題となった。葛飾区の状況を見ても、統計を取り始めた平成5(1993)年の1.30から平成17(2005)年には1.17まで下がっている。このため、区は保育施設の整備や経済的な支援など、子どもを産み育てやすい環境づくりを進め、平成26(2014)年の合計特殊出生率は、1.37となった。




注釈1:1人の女性が一生の間に生む子どもの数を表す数値。