葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■未来に続く子育て支援 :高度成長期以降の子育て支援策

 高度成長期以降、昭和40年代半ばにかけて、葛飾区の12歳以下の子どもの数は増加した。その後、12歳以下の子ども人口は減少したが、女性の社会進出の進展などにより保育の需要は増加した。また、それにより子どもが1人で留守番をする、いわゆる「かぎっ子」が問題となった。これらの課題に対応するため、区では多くの認可保育所を開設するとともに、児童館・学童保育クラブや児童遊園を開設するなど、健全な児童育成の拠点施設や安全な遊び場を整備していった。区の認可保育所は、昭和23(1948)年に初めて開設され、昭和20年代には5園しかなかったが、昭和30年〜50年代に新たに54園開設されている。同様に、児童館は昭和41(1966)年に開設されて以降、昭和40年〜50年代に26園、学童保育クラブは昭和45(1970)年に開設されて以降、昭和40年〜50年代に22クラブが開設された。

葛飾区の12歳以下人口の推移(昭和30〔1955〕〜平成22〔2010〕年)

昭和50(1975)年以降の全人口には年齢不詳を含まない。
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