予防接種の副反応

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ページ番号1002042  更新日 令和6年4月12日

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 予防接種の副反応は軽いものから重いものまで様々あります。軽いものは、例えば、接種した部位の赤みや軽度の発熱です。重いものは、発生はまれですが、合併症や病気の発症などがあります。重症の副反応は健康被害といわれます。重症の副反応とみられるものには、実際は予防接種と関係がなく接種した後に症状がたまたま起こった紛れ込みも多いと言われ、予防接種が原因と断定できない例も多くあります。
 
(1)通常みられる反応について
 接種した所が赤くなる
  接種部位の赤みは、どのワクチンでも起こりえるもので、通常、治療の必要はありません。しかし、腫れが強い
  (例:腫れが肘を超える)ときや、心配なときは医療機関を受診しましょう。
 
 ≪BCGとコッホ現象≫
  BCGは結核のワクチンです。BCG菌を接種することで結核菌に対する免疫力を高め、結核菌に感染したときに
 重症化してしまうのを防ぎます。
  乳児のほとんどはBCG接種時に結核菌に感染していません。しかし、もし、BCG接種時にすでに乳児が結核菌
 に感染していると、BCGの菌に対する激しい免疫反応が接種部位で起きます。これをコッホ現象と呼び、この現象
 の出現は乳児が結核菌に感染していることを示します。
  葛飾区ではBCGを乳児検診の際に集団接種しています。コッホ現象がどのようなものかについてはそのときに
 説明していますのでご確認ください。
 
 熱が出る
  軽度の発熱は、どのワクチンでも起こりえるもので、通常、治療の必要はありません。しかし、明らかな発熱(目
 安:37.5度以上)があるときや、心配なときは医療機関を受診しましょう。その他、ワクチンの種類によっても違いま 
 すが、局所のしこりや腫れ、発疹なども比較的高い頻度で認められます。通常は数日内に自然に治りますが、心 
 配な場合は、必ず医師の診察を受けてください。
 
 
(2)重い副反応について
 アナフィラキシー
  アナフィラキシーとは、アレルギー反応のひとつで、症状が激しいものです。血圧が低下し、呼吸苦、意識消失な
 どが現れ、死亡することもあります。これは、ワクチンに限らず、日常の他の医薬品・食品等、ほとんどの物質で起 
 こりえますが、起こる確率は非常にまれです。
  このアレルギーを起こすか否かを事前に予測することはできず、以前はアレルギーを起こさなかった物質に対し 
 ても突然起こしたりします。一方、以前にアナフィラキシーを起こしたことがある物質に対しては、それを体内に入 
 れると再びアナフィラキシーを起こす可能性が高いため、将来にわたり避ける必要があります。
  アナフィラキシーの症状が出る場合は、その物質が体内に入ってから24時間以内に起こり、その多くは30分以
 内です。ワクチン接種後24時間(特にはじめの30分間)は、保護者は注意深く子どもを観察し、何か異常(例:倒 
 れる、ぐったりしている、呼びかけに反応がない、意識がない、苦しそうにしている、機嫌が悪いなど)が起きた際は
 すぐに医療機関を受診しましょう。
  アナフィラキシーの対応は緊急を要し、適切な対応をとったとしても死亡することもあります。
 
 その他の副反応
  ワクチンの接種後か否かにかかわらず、けいれん、しびれ、発疹、下痢、嘔吐など、心配な症状があるときは医
 療機関を受診してください。
 
 
(3)生ワクチンと病気
  生ワクチンは、病原性(毒性)を弱めたウイルスや細菌を使っています。そのため、まれにその病気の症状があ 
 らわれることがあります。その症状はたいていが軽いものですが、非常にまれにその病気と同じように症状があら 
 われ、また、重症となることもあります。
  生ワクチンは、麻しん、風しん、BCG、おたふくかぜ、水痘、黄熱、MR(麻しん風しん混合)、ロタウイルス 
 があげられます。

このページに関するお問い合わせ

保健予防課感染症対策係
〒125-0062 葛飾区青戸4-15-14 健康プラザかつしか内
電話:03-3602-1238 ファクス:03-3602-1298
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。