エムポックスについて

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ページ番号1029525  更新日 令和5年7月4日

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エムポックスについて

エムポックスはポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによって感染する病気です。これまでアフリカを中心とした一部の地域でみられる病気でしたが、2022年5月以降、欧州、アメリカ地域を中心とした世界的な流行となり、2023年5月現在111の国・地域で87,000人以上の感染が確認されています。
国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。

症状

潜伏期間1~21日(多くは1週間以内)の後、発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1~5日続き、その後、発疹が出現します。発疹は水ぶくれ(水疱)状になり、最後にはかさぶた(痂皮)になってはがれ落ちます。発疹は体だけではなく、口の中や、陰部、目(角膜、結膜)にもできることがあります。
発疹以外には、発熱、頭痛、倦怠感、リンパ節腫脹、のどの痛みなどが出ることがありますが、無症状の場合もあり、症状の現れ方は人によって様々です。

感染経路

主に、感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)や、患者と近くで対面し、長時間の飛沫(ひまつ)にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合、食器やコップを共有した場合などに感染する可能性があります。国外の感染者をみると、患者の多くは成人男性であり、そのほとんどが男性間で性交渉を行う人です。女性や子供の感染者も、多くはありませんが、報告されています。
 

治療

基本的には対症療法です。海外において承認されている治療薬が国内で臨床試験として実施されています。

予防

多くの場合は2~4週間で自然に治りますが、痂皮がはがれ落ちてなくなるまで感染力があるとされています。エムポックスと診断された場合や感染が疑われる場合は、サージカルマスクを着用し、水疱を含む皮膚病変はガーゼで覆うなど周りのひとにうつさないよう対策をしましょう。また、海外のデータでは、性的接触が現在の流行の主要な感染経路です。不特定多数との性交渉や、原因不明の発疹がある場合の性交渉は避けるようにしてください。
また、天然痘ワクチンが、ウイルスにさらされた後の発症の予防や重症化予防に有効とされています。

このページに関するお問い合わせ

保健予防課感染症予防係
〒125-0062 葛飾区青戸4-15-14 健康プラザかつしか内
電話:03-3602-1331 ファクス:03-3602-1298
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。