9月は認知症月間 知ってほしい認知症のこと
認知症について学んでみよう 今からできる認知症予防
高齢者の約3.6人に1人が認知症またはその予備群であり、64歳以下で発症する若年性認知症の方は、全国で約3万6,000人いると推計されています(令和4年時点。厚生労働省「認知症施策推進基本計画」参照)。
認知症は年齢にかかわらず誰もがなる可能性があります。認知症について知り、今からできる認知症予防に取り組みましょう。
こんな疑問はありませんか
- 認知症になるとどんな症状がでるの?
- 予防はできるのかな?
- 認知症か調べる方法はある?
- 困ったときの相談先を知りたい
認知症の疑問にお答えします。
認知症になるとどんな症状がでるの?
認知症サポート医※
いなば内科クリニック院長の稲葉敏先生からお話を聞きました。
※認知症サポート医養成研修を修了した、認知症の人の診療に習熟した医師。かかりつけ医への助言や専門医療機関・地域包括支援センターなどとの連携の推進役となることが期待されている。
老年期の認知症の半数を占めるのは、アルツハイマー型認知症です。この病気は、脳の神経が少なくなり脳全体が小さくなってしまう病気で、特に、脳の記憶力のバッテリーに相当する海馬と呼ばれる部分が萎縮することで、記憶力・判断力・時間の感覚・場所の感覚など日常生活に大切な能力が低下していきます(中核症状)。皆さんは、もし記憶力などが次第に失われたらどうでしょうか。きっと不安になると思います。その結果、妄想や徘徊、イライラなどの症状が起こります(周辺症状)。周辺症状は、本人の生活環境や性格、家族の接し方などにより現れ方はさまざまです。
老化による「もの忘れ」は誰にでもあります。ヒントがあれば思い出せる場合は、認知症ではありません。「ヒントがあっても思い出せない」「もの忘れが目立ち、日常生活に支障がある」などの場合は認知症の可能性があります。決して恐れずに、正しく向き合ってください。もの忘れ予防健診やかかりつけ医を受診して、早期発見・早期診断・早期治療を受けることが大切です。最寄りの高齢者総合相談センターや認知症サポート医・認知症連携医にお気軽にご相談ください。
予防はできるのかな?
認知症サポート医
細田診療所院長の赤畑正樹先生からお話を聞きました。
認知症の予防には、日々の生活習慣が大きく関係しています。生活習慣は、仕事や育児に追われ、自分自身を省みることが難しい30~ 40代の頃から少しずつ形作られます。つまり、認知症予防は高齢者だけでなく、若い世代の方にも関係する大切なテーマなのです。
「もう遅いのでは」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、多くの研究により、高齢になってから始めた予防の取り組みにも、しっかりとした効果があることが分かっています。何歳から始めても、決して遅すぎることはありません。区にはさまざまな認知症予防の取り組みがあります。「今できること」から始めてみませんか。
認知症予防の効果が期待される講座があります
脳の活性化を図る脳力トレーニングや回想法などの講座を行っています。また地域の自主グループでも脳の活性化を図る取り組みを行っています。
認知症か調べる方法はある?
もの忘れ予防健診
医師による問診と簡単な検査を行い、認知症の疑いを早期に発見し、必要な支援につなげます。対象の方には、オレンジ色の封筒で受診券を5月下旬に送付しています。
ひょっとして認知症かな?チェック
簡単な質問に答えて、もの忘れ状況をチェックできます。
困ったときの相談先を知りたい
かかりつけ医
状況に応じて、認知症サポート医、認知症連携医や認知症疾患医療センターを紹介します。まずはかかりつけ医に相談しましょう。
高齢者総合相談センター
高齢者の生活全般や介護保険サービスなどについて相談できます。
認知症についてもっと知りたい
ヒトゴトじゃないよ認知症
認知症についての正しい理解、対応方法、介護・医療・福祉サービスなどの情報を掲載したガイドブックです。
認知症普及啓発動画
専門医による「もの忘れ予防」をテーマにしたオンライン講演会をご覧になれます。
オレンジカフェ(認知症カフェ)
認知症について学び、相談できる地域のつながりの場です。認知症の方、その家族、地域の方や専門スタッフなどが集い、交流を楽しみます。
認知症サポーター養成講座
認知症に関する正しい知識と理解を持ち、自分のできる範囲で認知症の方を手助けすることを目的に、毎月区内各所で開催しています。
その他の認知症に関する取り組みなど、詳しくはこちらから
このページに関するお問い合わせ
高齢者支援課相談係
〒124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所2階 201番窓口
電話:03-5654-8597 ファクス:03-5698-1531
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