第1章 葛飾の風土と自然
第2節 東京低地の成り立ち
■最終氷期の関東平野 :最終間氷期の関東平野
約13万年前の気温は現在より高く、氷河が溶けて海水面が上昇し、海水が陸地に入り込む海進によって、関東平野は古東京湾と呼ばれる広く浅い海の中にあった。この海進は代表的な地層が分布する模式地の名をとって下末吉(神奈川県横浜市鶴見区)海進という。その後、気候は小刻みな寒暖を繰り返しながら、約7万年前〜1万年前まで続いた最終氷期を迎える。
約13万年前の気温は現在より高く、氷河が溶けて海水面が上昇し、海水が陸地に入り込む海進によって、関東平野は古東京湾と呼ばれる広く浅い海の中にあった。この海進は代表的な地層が分布する模式地の名をとって下末吉(神奈川県横浜市鶴見区)海進という。その後、気候は小刻みな寒暖を繰り返しながら、約7万年前〜1万年前まで続いた最終氷期を迎える。