第1章 葛飾の風土と自然
第2節 東京低地の成り立ち
■最終氷期の関東平野 :地質時代と現代
46億年にわたる地球の地質区分で、現在を含む最も新しい時代を第四紀という。第四紀は、人類の進化と文明が発達した時代のため、別名「人類紀」とも呼ばれている。
第四紀は、約260万年前から約1万2000年前の更新世と、現在まで続く完新世に分けられる。更新世は約4〜10万年の周期で寒い氷期と暖かい間氷期が繰り返された。気候変動による氷河の発達や衰退で、海水面の高さが変動した。
関東平野は、ほとんどが第四紀につくられた新しい地質で、周辺を火山がとりまいている。現在は、更新世の最終氷期の後にあたるため後氷期ともいう。比較的温暖な時期であるが、数回の寒暖が繰り返されて今日に至っている。
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