葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■これからの葛飾 :「水と緑ゆたかな心ふれあう住みよいまち」の実現に向けて

 葛飾区は、予測される人口減少と加速する少子高齢化、東日本大震災を踏まえた防災対策の強化などの新たな課題にも対応し、時代に即応した戦略的かつ計画的な区政運営を進めていかなければならない。そこで、「葛飾区基本計画」では「子どもが元気に育ち、豊かな人間力を育む環境づくり」、「健康でともに支えあい、いきいき暮らせる地域社会づくり」、「住み続けたいと思える、安全・安心なまちづくり」、「葛飾の良さを活かした、魅力と活力あふれるまちづくり」、「区民とともに築く、人にやさしく住みよいまちづくり」を5つの主要課題に掲げ、様々な施策を行っている。また、「子育て環境の充実」、「区内医療環境の充実」、「減災協働プロジェクト」、「公共施設の効果的・効率的な活用」などを11の重要プロジェクトに掲げた。これらの課題解消や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催、地方創生事業注釈2の展開などといった区が直面している喫緊の課題に対し、区民や事業者と区の協働による新たな取り組みが進められている。
 このような葛飾区民や事業者などと区で進める二人三脚の歩みが、区の目指す将来像である「水と緑ゆたかな心ふれあう住みよいまち」の実現を着実に推進している。




注釈2:「まち・ひと・しごと創生法」に基づき、人口展望を基にした活力ある豊かな地域づくりをはじめ、区と地方が相互に発展・成長し、一層の活性化を図るための事業。