架空請求詐欺の被害が増加しています

警察からの情報によると、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺は減少傾向にありますが、架空請求詐欺は昨年に比べ大幅に増えています。架空請求詐欺の手口と主なだまし文句、その対策方法は以下のとおりですので、十分ご注意ください。

架空請求詐欺の手口

犯人は、被害者の携帯電話に「あなた宛の告訴状が裁判所にて受理され、手続きが終了致しましたのでご通達致します。」とのメールを送信します。その後、不安を覚えた被害者がメールに記載された電話番号に連絡すると、犯人は、「あなたを○○という会社が告訴して地方裁判所に受理されました。」「あなたはこの会社のインターネットサイトに登録され料金を払っていません。」「○○万円を振り込んでもらえれば、告訴を取り下げます。」等と言い、その言葉に騙された被害者は、犯人から指定された振込先に現金を振り込んでしまうという手口です。

また、犯人は、「誰にも話してはいけない」「警察に逮捕される」「裁判沙汰になる」「家族に迷惑がかかる」等と脅し、被害者を精神的に孤立させます。

主なだまし文句

名義貸し

• 老人ホーム（介護施設等）に入居する権利が当たった。あなた名義で購入されている。入金事実がないので犯罪だ。
• 株（社債等）を購入する権利が当たった。あなた名義で株を購入した。金融庁の審査が通らないのでお金が必要だ。
• 個人でしか購入できない株がある。あなた名義で購入した。名義貸しで警察の捜査が入る。会社名義にするためのお金が必要だ。
• 出資金を募集している。あなた名義で出資したので、契約解除には違約金が必要だ。

サイト利用料金

• 有料サイトの料金が未納です。料金を支払わなければ民事訴訟を起こします。
• アダルトサイト利用料金が未納です。料金を支払わなければ裁判沙汰になります.
• 出会い系サイト利用料金が未納です。料金を支払わなければ民事訴訟を起こします。

個人情報流出

• 個人情報が流出している。削除には個人番号が必要ですが、誰にも教えてはいけません。あなたが個人情報を流出したので大変なことになっている。裁判沙汰になる。トラブル解消のためにお金が必要だ。
• 個人情報が盗まれた。社債購入のお金が振り込まれているが、監査が入ると面倒になる。取引実績を作るためのお金が必要だ。
• マイナンバーの情報流出防止（セキュリティ）のためにお金が掛かります。

対策方法

1. 知らない人からの電話やメールは相手にしない。
2. 自宅の電話を留守番電話に設定する。
3. 「現金を送れ」と言われたら100%詐欺なので、すぐに110番通報する。
4. ひとりで悩まず、必ず、家族や警察に相談する。