里親制度について

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ページ番号1032287  更新日 令和6年5月7日

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里親とは何か、里親の種類、里親になるための手続等について、紹介します。

葛飾区里親制度ポスター

 葛飾区在住のイラストレーター高田茂和氏にデザインしていただきました(高田氏の「高」は、はしごだか)。
 背景にある橋には、子どもと里親家庭の橋渡しをするという意味が込められています。

里親とは

 親の病気や虐待等、様々な事情で実家庭と離れて暮らす子どもを、自分の家庭に迎え入れ、養育する方を里親といいます。

 温かい愛情と正しい理解のある家庭環境の下で特定の大人との愛着関係を育み、穏やかな暮らしを継続することは、子どもたちが成長する上で大切なことです。

 東京都には、実家庭と離れて暮らす子どもが約4,000人いますが、そのうちの約9割が児童養護施設等の施設で生活をしています。一人でも多くの子どもたちが家庭と同様の環境で過ごすことができるよう、里親になってくださる方を募集しています。

里親の種類

 里親の種類には、「養育家庭」、「専門養育家庭」(法令上は、養育家庭に含まれます。)、「養子縁組里親」及び「親族里親」の4種類があります。

養育家庭

 養子縁組を目的とせず、一定期間子どもを預かり、養育する里親です。
 子どもの年齢は、0歳から18歳未満まで(措置が延長された場合は、20歳未満まで)と様々です。
 状況により、途中で子どもが実家庭に戻ることもあります。また、短期間のみ子どもを預かる家庭もあります。

専門養育家庭

 専門的なケアを必要とする虐待を受けた子ども、非行等の問題を抱える子ども、障害のある子どもなどを一定期間預かり、養育する里親です。
 養育家庭としての養育経験を有する等、一定の要件を満たす必要があります。

養子縁組里親

 養子縁組を目的として、子どもを養育する里親です。
 縁組が成立するまでの間、里親として子どもを養育します。

親族里親

 両親が死亡、行方不明、長期入院等により子どもを養育できない場合に、祖父母等の扶養義務者及びその配偶者である親族が子どもを養育する里親です。

里親になるための手続

 里親制度説明会にご参加いただき、制度の概要や認定要件についてご理解いただいた後、面接を受けていただきます。その後、研修の受講や児童相談所による家庭訪問、調査などの手続を経て、里親として認定・登録されます。
 認定・登録後は、2年ごとに更新の手続が必要です。
 詳しくは、葛飾区児童相談所にお問い合わせください。(葛飾区外在住の方は、お住まいの地域を管轄する児童相談所にお問い合わせください。)

里親登録までの流れ

里親認定基準

  • 葛飾区内に居住していること。
  • 心身ともに健全であること。
  • 児童の養育についての理解及び熱意並びに児童に対する豊かな愛情を有していること。
  • 経済的に困窮していないこと(原則として、世帯の収入額が生活保護基準を上回っていること。)。
  • 家族の構成に応じた適切な住環境が確保されること。   など

 里親の種類によって認定基準が異なりますので、詳しくは葛飾区里親認定基準をご覧ください。

どんなサポートがあるの?

 葛飾区では、里親が地域で孤立することなく子どもを養育していくことができるよう、里親を含めた関係者・関係機関が一つのチームとなり、それぞれの専門性を活かして子どもの養育を行う「チーム養育体制」を執っています。

フォスタリング機関による支援

 社会福祉法人二葉保育園二葉乳児院が、フォスタリング(里親養育包括支援)機関として葛飾区の業務委託を受け、地域における一貫した里親支援を行っています。

主な支援内容

  • 日々の養育における困りごと等の様々なご相談に応じ、関係機関と連携して里親家庭を支援します。
  • 里親家庭同士が交流・情報交換することができる茶話会、勉強会、里親サロン等を企画・運営しています。
  • 進学支援・就労支援等の情報を提供する等、子どもの自立に向けた支援を行います。
  • 養子縁組成立後の家庭への支援を行います。
  • 育児家事支援員派遣事業やレスパイト・ケアに関する窓口となります。

子どもの養育に必要な費用

 里親には、迎え入れた子どもの養育に必要な費用が、支弁基準に基づき支払われます。

  • 子どもの生活に必要な費用
    里親手当のほか、生活費や生活指導訓練費(おこづかい)等が、受託月の翌月から毎月支払われます。
    ※養子縁組里親及び親族里親には、里親手当はありません。
  • 教育に関する費用
    所定の要件に基づき、入進学支度金、教材費、学校給食費等が支払われます。
  • 医療に関する費用
    子どもが保険診療にかかる際は、医療機関の窓口で受診券を提示していただきます。
    保険診療の場合は、病院、診療所又は薬局の窓口での現金による精算は、原則として必要ありません。
  • 児童手当
    中学校卒業までの子どもを養育している里親に支給されます。
    子どものための費用ですので、子ども名義の専用の口座で別管理をしていただきます。

交流中の支援

 里親と委託候補児童との交流にかかる経費の一部を補助します。

レスパイト・ケア

 冠婚葬祭、疾病等のご事情により、里親(ファミリーホーム養育者を含む。)が一時的に休息を必要とする場合に、委託児童を預かるレスパイト・ケアを利用することができます。

育児家事支援員派遣事業

 児童を受託している里親(ファミリーホーム養育者を含む。)に対し、支援員を派遣し、保育所、小学校等への送迎などの育児の支援や日常生活の支援を行います。

損害賠償責任保険

 葛飾区は、委託児童が偶然の事故により身体に障害を負ったり、他人にケガをさせ、又は他人の物を壊して損害を与えたこと等により、損害賠償責任が発生した場合に備え、損害賠償責任保険に加入しています。

イベント・説明会について

 葛飾区児童相談所では、里親制度に関するイベント・説明会を実施しています。
 里親ってどんな制度? 里親って私もなれるの? 等、ご興味のある方は是非、イベント・説明会にご参加ください。

制度説明会・相談会

養育体験発表会

葛飾区里親制度ロゴマーク

 葛飾区の里親制度を表すロゴマークを作成しました。
 「家」と「2つの笑顔」をデザインすることで、あたたかい家庭で育つ里子を表現しました。
 笑顔の周りにあるドットの円は、里親家庭の支援者や社会のサポートを意味しています。
 「家」のデザインの内外に支援者等を表すドットを配置することで、「チーム養育体制」により里親が地域で孤立することなく養育ができる様子をイメージしています。
 また、青色と緑色で、葛飾区の「水と緑豊かなまち」を表し、そうした環境で里親子が伸び伸びと育っていくことができるよう願いを込めました。

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このページに関するお問い合わせ

児童相談課事業係
〒124-0012 葛飾区立石2-30-1
電話:03-5698-0303 ファクス:03-5698-0337
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。