尾崎 世界観さん(ミュージシャン・小説家)

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ページ番号1030640  更新日 令和5年1月4日

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プロフィール

1984年11月9日生まれ、お花茶屋出身。2012年にバンド「クリープハイプ」のボーカル・ギターとしてメジャーデビュー。代表曲として『憂、燦燦』『イト』『栞』などがある。小説家としても活動しており、2020年に発表した著書『母影(おもかげ)』は小菅のまちがモデルとされ、第164回芥川龍之介賞の候補にもなった。

葛飾エピソード

 お花茶屋図書館やお花茶屋公園は家から近かったので、よく行っていました。今は無くなってしまいましたが、駅前の本屋さんにもよく行っていて、今でも店内の様子が思い出せるほどです。かつしかシンフォニーヒルズでバンドの練習をしたこともあります。
 大人になってからは、仕事で知り合った方と葛飾でお酒を飲んだこともありました。知らないお店もまだたくさんあるので、もっと開拓してみたいです。

音楽活動と文章を書く仕事、ふたつのバランスで今の自分が成り立っています

「音」として曲を届けたい そのために「歌詞」がある

 楽曲は、まず曲から作り始めて、曲という型に言葉を流し込んでいく感覚で作っています。「こだわって作った言葉を訴えたい」という、歌詞ありきではなく、あくまでも歌うために言葉を選んでいます。しっかりと曲と届けるためには、変に気持ちを入れ込みすぎると良くないと思っていて。作詞を始めた頃は歌詞の書き方も分からなかったけれど、22歳ごろからようやく自分の言葉で歌詞を書けるようになっていきました。

音楽活動で思い悩んだとき、文章を書く仕事が救いに

 音楽活動が思うようにいっていなかった時、何か別のことをしていないと音楽を辞めてしまいそうで、文章を書く仕事を始めました。それまで小説を書きたいと思ったことはなかったのですが、文章を書くことは前から好きでした。書くことでしか伝わらないこともあるところが面白いと思っています。
 文章を書いていると、音楽と比べて「できない」と思うことが多いですが、だからこそ改めて音楽に向き合うと安心感を得られます。音楽と一定の距離を取ることができるので、ふたつのバランスが自分にとってはすごく大切です。

本気だからこその苦しみを感じながらメジャーデビュー11年目へ

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 昨年、バンドはメジャーデビュー10周年を迎えました。デビュー前は自分たちが求められていないということが苦しかったのですが、今は大きな会場でのライブやメディア露出が当たり前になって、そんな現状を維持していかなければならないという苦しさもあります。時代も変わっていく中で、自分たちの良さを残しつつやっていくというのは大変だと感じます。苦しさを感じるのは本気で向き合っているからであって、良いことだと思っています。
 今年は、コロナで中止になってしまったライブツアーもようやく開催することができます。デビュー当時のことを思い返すと、大きな会場でライブができるのは感慨深いですね。まずはそこを成功させたいです。小説も、いま書いているものがあるので、なんとか形にしたいと思っています。

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