新たな総合庁舎の整備に向けて検討を進めています
区が管理している450を超える施設は、建物や設備の老朽化により一斉に更新時期を迎えることが見込まれています。このため、区民サービスの向上に合わせて施設のあり方を検討するとともに、計画的に改築・改修・修繕を行うなどの取り組みを行っています。
総合庁舎についても、平成26年10月に「葛飾区総合庁舎整備基本構想」を策定し、「安心・安全を支える おもてなしサービスの拠点」を理念として、めざすべき庁舎の役割・機能・規模などの方向性を示すとともに、「立石駅北口地区」を最優先候補地として定め、同地区の再開発事業で建てられる建物に移転する方針のもと検討を進めてまいりました。
こうした検討の経緯や再開発事業の進捗を踏まえ、令和4年第4回区議会定例会において「葛飾区役所の位置を定める条例」の議案が可決・成立し、葛飾区役所が立石駅前に移転することが決定しました。


移転時期
建物の完成は令和12年3月※、移転時期は令和12年度を予定しています。
※既存建物のアスベスト除去などの影響で解体工事などの期間を変更したため、建物の完成予定を令和10年10月から令和12年3月に延伸しています。
重点整備項目
「安心・安全を支える おもてなしサービスの拠点」を実現するために、次の3つの重点整備項目を掲げています。
便利で快適な区民サービス

- 3~5階に、来庁者の多い窓口を配置し、来庁目的に沿った「ライフイベント」「福祉」「子育て」の総合窓口を設置
- 待ち時間を快適に過ごせる空間を整備
- 全フロアにバリアフリートイレを整備
- 車椅子を使用する方が利用しやすい通路幅やエレベーター空間を確保
防災機能の強化

- 大規模災害発生時に、災害対策本部としての役割や必要な行政活動を継続的に行えるように建物・設備を整備
- 一般的な建築物の1.5倍相当の耐震安全性能の確保
- 荒川洪水時に浸水を避けるため、主要な機械室や電気室などを2階以上に配置
地球温暖化対策のモデルとなる庁舎

- 標準的な一次エネルギー※消費量を国の基準より50%以上削減できる建物であることを示す「ZEB Ready(ゼブレディ)」の認証取得を目指す
- 建物中央部に内部吹抜を設け、上部から自然光を導くとともに、自然換気・通風を行い、春・秋には空調機器の停止を可能とする
- 敷地全体で緑化を推進
※自然界に存在しているエネルギー源のことで、石油、石炭、天然ガスなどの枯渇性のものと、太陽光、太陽熱など再生可能なものに分類される。
整備費用
昨今の急激な物価・工事費の高騰などの影響を受け、新庁舎の整備費用も増加しており、現時点では以下のとおり見込んでいます。
なお、整備に必要な財源として、平成19年度から計画的に総合庁舎整備基金を積み立てており、令和6年度末の積立額は、約220億円(令和6年度決算見込額までの合計額)です。今後も引き続き積み立てていくとともに、特別区債の発行も検討していきます。
急激に変化している物価、建築工事費などの状況を今度もしっかりと注視し、将来を見据えて、総合庁舎として必要な機能を備えながらも費用をできるだけ抑える工夫を検討し、新庁舎の整備を進めていきます。
これまでの取り組み
- 葛飾区新総合庁舎整備の総合説明書(令和5年3月作成)
- 葛飾区新総合庁舎の整備概要書(令和4年9月策定)
- 葛飾区総合庁舎整備と現庁舎・庁舎敷地の活用方針(令和3年12月策定)
- 葛飾区新庁舎庁内基本プラン(令和元年7月策定)
- 葛飾区新庁舎整備基本計画(平成29年7月策定)
- 葛飾区総合庁舎整備基本構想(平成26年10月策定)
イメージ動画
新庁舎の外観及び内部のイメージ動画を下記リンク先からご視聴いただけますので、ぜひご覧ください。
総合庁舎整備 Q&A
Q.庁舎移転後、現庁舎やその敷地はどうなるのですか?
A.老朽化が著しい本館及び議会棟は取り壊す予定です。新館については様々な視点から検討を進めているところです。また、現庁舎敷地については、総合庁舎の移転後も、効果的・効率的に活用していくため、地域のにぎわいや活性化などの視点を踏まえて、立石地区の公共施設のあり方について検討を進めながら、方針の具体化を図っていきます。
関連リンク
このページに関するお問い合わせ
総務課総合庁舎整備担当係
住所 〒124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所6階 604番窓口
電話:03-5654-8393 ファクス:03-5698-1503
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