葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第1節 戦後の葛飾

■高度成長期の産業と労働力 :小規模商店の増加とスーパーマーケットの進出

 高度成長期に増加した葛飾区の商店を卸売業・小売業別に見ると、小売業の占める割合が大きく、中でも飲食店の割合が増加した。また、昭和45(1970)年の商店8269のうち、従業者が1〜2人の商店の割合は約52%、5人未満では約81%であった。このような小規模な商店が集まった区内各地の商店街は、にぎわいを見せていた。
 一方、高度成長期には様々な品物を販売するスーパーマーケットの大型店が葛飾区内に進出するようになった。区内初のスーパーマーケットは、昭和38(1963)年6月に京成立石駅前に開店したヨーカ堂(現イトーヨーカドー)であり、この後、新小岩駅前の西友ストアー(現西友)や金町駅前の東光ストア(現東急ストア)などが開店し、多くの人たちが買い物に訪れるようになった。

葛飾区の卸売業・小売業別の商店数(昭和31〔1956〕〜昭和45〔1970〕年)

かっこ内は全商店数に対する割合。
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商店街(昭和43〔1968〕年、立石)
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