子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第1節 水元(水元・東水元・西水元・南水元・水元公園)

■ :水元(水元・東水元・西水元・南水元・水元公園)

香取神社の茅の輪くぐり神事(葛飾区登録無形民俗文化財)(東水元2丁目)
 昔から6月に茅の輪をくぐれば、けがれがはらわれると考えられていて、東水元2丁目の香取神社では、毎年6月20日前後の土・日曜日に茅の輪をくぐる神事(儀式)が行われています。神事の前日に水元公園周辺のマコモという茅の輪をつくる材料を刈り、直径2メートルの輪をつくって鳥居の中につるします。当日は輪をくぐり、病気やけがれをはらいます。

茅の輪
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山東菜の栽培  
 山東菜は中国山東省が原産の葉物野菜で、日本には明治時代に入ってきたといわれています。白菜に似ていますが、白菜のように葉が重なり合ってしっかりと丸まっておらず、葉が落ちやすいのが特徴です。秋に種をまいて12月ごろに収穫します。正月に食べられることが多く、塩づけにしておくと3月ごろまで味が変わらないため、つけ物やおひたしなどにして食べられています。   現在も埼玉県の八潮市や三郷市などでつくられていますが、昭和40年代までは葛飾区や足立区が主な産地でした。葛飾区では水元小合上町、青戸などで多くつくられていました。水元小合上町では、現在の水元公園内にあった畑で山東菜を栽培していました。ここは土の栄養がとても豊かで、品質のよい山東菜がつくられたといいます。

山東菜
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