第2章 葛飾の歴史
第6節 江戸時代
■江戸の暮らしを支えた葛飾の農作物 :
葛飾の野菜づくり
江戸時代になると、葛飾では米以外にもダイコンやナス・キュウリ・ネギ・カブなどの野菜がつくられるようになってきました。これは、江戸の人口が増え、多くの野菜が食べられるようになったためです。
また、江戸時代は、新鮮な野菜を長く保存できませんでした。このため、江戸に近い葛飾で野菜づくりが盛んになっていったのです。
戻る時は右上の×をクリックしてください
肥料となった下肥
江戸時代は、田畑の肥料に「下肥」(人のうんちやおしっこ)を使っていました。人口が多い江戸からは大量の下肥が出るため、船で運んで使ったのです。江戸から近く、川が多く流れる葛飾は下肥を使いやすい場所にありました。下肥を使うと作物がよく育つため、農家の人びとは下肥を買っていました。中川や綾瀬川・江戸川には下肥をおろすための船着き場がたくさんあり、下肥を運ぶ船は、昭和30年代後半まで使われていました。