第2章 葛飾の歴史
第5節 室町・安土桃山時代
■葛西城の取りこわし :
天下統一を目前にした織田信長は、家来の明智光秀におそわれて自害しました。光秀を倒して後をついだのが豊臣秀吉でした。秀吉は従わない武将を倒し、天下統一を果たします。その過程で、葛西城が再び戦いの場となりました。
葛西新宿の整備
葛西一帯を平定して治めることになった北条氏は、葛西城とその周辺の整備を行います。鉄ぽうが多く使われるようになったため、葛西城を囲むほりのはばを広げて守りを固めました。
また、中川沿いの宿場である葛西新宿を整備しました。葛西にできた新しい宿場でしたので、葛西新宿とよばれました。ここから現在の新宿という地名が生まれたのです。
葛西新宿は、北条氏の本拠地である小田原から江戸、下総(現在の千葉県)を結ぶ交通の重要な場所にありました。