葛飾区史

第3章 近代化への道(明治~戦前)


第1節 南葛飾郡の時代

■交通網の整備 :鉄道

 明治 27(1894)年12月9日に総武鉄道(現JR 総武線)の本所・佐倉間が開通し、明治30(1897)年6月1日には銚子まで延長された。明治32(1899)年5月24日、小岩駅(江戸川区)が開設される。なお、新小岩駅(葛飾区)は昭和3(1928)年7月10日の開業である。
 明治29(1896)年12月25日に日本鉄道海岸線(現JR常磐線)の田端・土浦間が開通し、葛飾区域では、翌年5月17日に亀有駅、12月27日に金町駅が開設された。これらの駅は、「南葛飾郡全図」に「停車場」として記載されている。
 京成電気軌道株式会社(現京成電鉄株式会社)は、明治40(1907)年5月28日に葛飾区域の柴又を通る押上・成田間の特許を取得し、明治44(1911)年9月8日にルート変更の許可を受け、大正元(1912)年11月3日に曲金(高砂)・柴又間が開通した。なお、同日には押上駅・伊与田駅(江
戸川駅)間も開通している。さらに、昭和3(1928)年11月1日には青砥駅も開業した。上野線の開通は昭和6(1931)年12月19日である。