葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第1節 戦後の葛飾

■葛飾から全国へ① 映画『男はつらいよ』 :寅さんがウィーン市との橋渡し

 昭和61(1986)年、当時のオーストリア共和国のウィーン市長が、来日する飛行機内で映画『男はつらいよ』を鑑賞した際、人物や家族模様などの人間関係や背景となる土地柄が、ウィーン市の市民気質や郊外の風景と似ていたことに極めて強い印象を受け、葛飾区との友好都市交流を強く希望した。区はこれを受け、昭和62(1987)年11月2日ウィーン市フロリズドルフ区との友好都市提携を宣言し、以降、両区は青少年交換ホームステイ事業などを続けている。
 この友好都市提携がきっかけで、平成元(1989)年に公開された第41作目『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』では、寅次郎が湯布院とウィーンを聞き間違えるという展開で、ウィーン市を舞台に制作された。
 また、平成4(1992)年のかつしかシンフォニーヒルズ開館とともに、正面入口には、オーストリア共和国の許可を受け、ウィーン市王宮庭園に建つモーツァルト記念像の実物大の複製が設置された。

映画『男はつらいよ』第41作のポスター
戻る時は右上の×をクリックしてください

葛飾区文化会館(かつしかシンフォニーヒルズ)前のモーツァルト像
戻る時は右上の×をクリックしてください