葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第1節 戦後の葛飾

■葛飾から全国へ① 映画『男はつらいよ』 :柴又に新名所誕生

 平成9(1997)年11月16日に、「寅さん」の故郷である「くるまや」のセットなどを展示した葛飾柴又寅さん記念館が開館し、名誉館長に山田洋次が就任した。
 また、平成11(1999)年8月には京成金町線柴又駅の駅前広場に「フーテンの寅」像が建てられた。これは、寅さんの姿をいつまでも柴又の地に残そうと地元商店会が中心となって募金活動を行い建てたもので、今日も柴又には、トランクを抱えて旅立とうとする「寅さん」が、妹さくらに呼び止められ、名残惜しそうに故郷を振り返る姿で佇んでいる。
 さらに、平成24(2012)年12月15日には、寅さん記念館に隣接して、山田洋次ミュージアムが開館した。
 新たに誕生した施設などは柴又の新名所となり、寅さん記念館の来場者数は、平成26(2014)年10月に400万人を突破した。
 なお、山田洋次は、葛飾区のイメージアップと観光行政への多大な貢献から平成24(2012)年に名誉区民として顕彰されている。

葛飾柴又寅さん記念館 ©葛飾柴又寅さん記念館/松竹株式会社
戻る時は右上の×をクリックしてください

柴又駅前の「フーテンの寅」像
戻る時は右上の×をクリックしてください

山田洋次ミュージアム ©山田洋次ミュージアム/松竹株式会社
戻る時は右上の×をクリックしてください