子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第9節 昭和時代

■葛飾区の誕生 :

葛飾区が属していた南葛飾郡など東京市周辺の6郡は、関東大震災以降、人口が増えていきました。そして、1932(昭和7)年に葛飾区など20区が誕生し、東京市に加わりました。



東京市35区の誕生  
 1889(明治22)年に東京市が誕生しました。東京市は現在の千代田区・中央区・港区・文京区・台東区と新宿区・墨田区・江東区の一部で、15の区があり、その周辺には6つの郡がありました。  1923(大正12)年の関東大震災以降、地震で家を失った人など多くの人が郡に移り住むようになり、各郡の人口は増加しました。人口が急激に増えた郡では、学校をつくる必要がありましたが、多くのお金が必要なためなかなか整備が進みませんでした。
各郡の人口が増えたのは、鉄道の整備が進んだことで東京市に通勤しやすくなったことや、東京市に人が住む場所が少なくなってきたことも理由の1つでした。このため、東京市を大きくして一体的な都市にしようという計画がつくられました。  
 そこで、1932(昭和7)年に周辺の6郡を葛飾区など20の区に分けて、東京市に加えることにしました。東京市はそれまでの15区と合わせて35区になり、当時、アメリカのニューヨークに次いで世界第2位の人口を持つ都市となりました。


東京都ができるのは1943(昭和18)年で、23区になるのは第2次世界大戦後の1947(昭和22)年です。
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