第2章 葛飾の歴史
第5節 室町・安土桃山時代
■葛西城周辺での戦い(上杉氏から北条氏へ) :
長尾景虎の関東進攻
1560年に越後国(現在の新潟県)から長尾景虎(後の上杉謙信)が関東に攻めてきました。景虎は、反北条の仲間を集めながら葛飾周辺まで攻めこんできました。葛西城を守るために北条氏は戦いましたが、戦いに敗れ、葛西城は反北条側が治めることになりました。
しかし、景虎は北条氏の本拠地の小田原城(現在の神奈川県小田原市)を攻め落とすことはできず、1561年に越後国に帰りました。すると、北条氏は反撃を開始し、翌年に葛西城を取りもどしました。このとき、北条氏が忍びを使って葛西城を取りもどすように命じています。