子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第5節 室町・安土桃山時代

■葛西城での暮らし :

葛西城には武士やその家族などが暮らしていました。どのような暮らしをしていたのでしょうか。出土品から想像してみましょう。



水が守った出土品
 葛西城あとからは、漆器・下駄・櫛など木製の出土品が多く見つかっています。これは、葛飾区が低地にあり、地下水の水位が高く、水分をふくんだ土で遺物がパックされて傷みにくかったためです。葛飾区の遺跡からは木製品が出土することが多いのです。

うるしぬりのわん(葛飾区郷土と天文の博物館所蔵)

鶴と亀がえがかれています。
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戦いへの備え
 戦乱の時代の城であった葛西城からは、多くの武器が見つかっています。刀ややり先、なまりでつくった鉄ぽう玉などです。また、女性の頭の骨も見つかっています。この骨には刃物で切られた傷があり、打ち首になったと考えられています。

頭がい骨(右)と顔の復元模型(左)(葛飾区郷土と天文の博物館所蔵)
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武器類(葛飾区郷土と天文の博物館所蔵)
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