第2章 葛飾の歴史
第5節 室町・安土桃山時代
■葛西城周辺での戦い(上杉氏から北条氏へ) :
第1次国府台合戦
1538年に下総国千葉郡に本拠を置き、上総 国(現在の千葉県中部)にも影響力があった足利義明と、安房 国(現在の千葉県南部)を治めた里見義堯が攻めてきました。北条氏綱も、下総国古河(現在の茨城県古河市)を本拠とした足利晴氏から敵対する義明の討伐を依頼されており、軍を進めました。そして下総国国府台(現在の千葉県市川市)で激しい戦いが行われました。このとき葛西城は、北条氏の前線基地になったと考えられています。
戦いは北条氏の勝利となり、葛西地域一帯を北条氏が治めるようになりました。