第2章 葛飾の歴史
第10節 平成時代
■特集 漫画「キャプテン翼」 :
日本にサッカーブームを巻き起こす
「キャプテン翼」は、主人公の大空翼がライバルと戦いながら仲間とともに成長し、ワールドカップ優勝をめざすサッカー漫画です。
1981(昭和56)年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始されると、サッカーブームを巻き起こし、「ドライブシュート」や「オーバーヘッドキック」などの技をまねする子どもが多くなりました。また、「キャプテン翼」は、Jリーグで活躍する選手にも影響をあたえています。


葛飾区との縁
作者の高橋陽一さんは、葛飾区で生まれ育ちました。主人公の大空翼が小・中学校時代を過ごした「南葛市」は、高橋さんの出身校である東京都立南葛飾高等学校(立石6丁目)にちなんで名づけられたものです。このような縁から、2013(平成25)年に高橋さんの出身地である四つ木にある「四つ木つばさ公園」内に大空翼の銅像が建てられました。その後も登場人物の銅像が四つ木や立石に建てられ、観光名所になっています。
また、2013(平成25)年には大空翼が小学生時代に所属したチームと同名のサッカーチーム「南葛SC」が葛飾区に誕生しました。 さらに、2016(平成28)年には、12歳以下のサッカー大会「キャプテン翼CUPかつしか2016」を開催し、全国から集まった登場人物ゆかりの地の物産展も行われました。














葛飾と世界のかけ橋に
テレビアニメは、世界各国で放送され、放送された国で活躍するサッカー選手に影響をあたえています。また、漫画の中で大空翼が「バルセロナ」に入団したことを受けて、作者の高橋さんが「FCバルセロナ」から招待を受けました。
さらに、翼の入団がきっかけとなり、2015(平成27)年に世界で14番目の公認教室として「FCバルセロナスクール葛飾校」が開校しました。