キノコによる食中毒の防止について

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1001995  更新日 令和5年7月6日

印刷 大きな文字で印刷

 現在、日本では数千種類ほどのキノコがあると言われていますが、その中でも食用とされているキノコは約100種類、毒キノコは約200種類ほどしか鑑別されておらず、その他大半のキノコは食用なのか毒があるのか不明のままです。毎年、秋になるとキノコ中毒が多く発生しているため、キノコの採取には十分な注意が必要です。

キノコによる食中毒の原因

 令和4年のキノコによる食中毒は全国で9件発生し、患者数は27名でした。これらの原因となる毒キノコは食用キノコの近くに生えていたり、地味な色でいかにもおいしそうに見えたりと、食用のキノコと間違えて採取されてしまうことが多いです。野生のキノコについては、食べられるかを安易に自己判断せず、専門家や専門機関の判断を仰ぐようにしましょう。

食中毒の原因となる主な毒キノコ

1.クサウラベニタケ(毒)

食用のシメジ類やウラベニホテイシメジと似ているため、誤食が多いです。

クサウラベニタケの写真
クサウラベニタケ(毒)
うらべにほていしめじの写真
ウラベニホテイシメジ(食用)
ウラベニホテイシメジの傘の写真
ウラベニホテイシメジ(食用)の傘

2.ツキヨタケ(毒)

ブナの枯れ木に重なるように発生し、シイタケやムキタケなどと似ているため食中毒が多いです。柄を縦に裂くと黒いシミがあり、発光性があるので暗がりで青白く光ります。

ツキヨタケの写真
ツキヨタケ(毒)
つきよたけのつばの写真
ツキヨタケ(毒)のツバ

つきよたけのえの写真
柄に黒いシミのある方がツキヨタケ(毒)
くらいところで光るツキヨタケの写真
暗所で発光するツキヨタケ(毒)

3.カキシメジ(毒)

林内の地上から発生する地味な色のキノコで、古くなるとヒダに赤褐色のシミができます。

カキシメジの写真
カキシメジ(毒)
カキシメジのひだの写真
カキシメジ(毒)のヒダ

4.ドクツルタケ(猛毒)

林内の地上から発生する、全体が白色のキノコです。傘の下にツバと呼ばれるヒダと、柄の根本にツボと呼ばれるふくらみがあります。猛毒キノコで、死亡事例も報告されています。

ドクツルタケ(猛毒)の写真
ドクツルタケ(猛毒)

5.ニガクリタケ(毒)

切り株、朽木などから発生する苦みのある黄色いキノコで、一年中発生します。

ニガクリタケノシャシン
ニガクリタケ(毒)

キノコによる食中毒防止5カ条

シメジのイラスト

 キノコによる食中毒を起こさないために、次のことに注意しましょう。

1.確実に鑑定されたキノコ以外は、絶対に食べないようにしましょう。

2.キノコ採りは専門家に同行してもらい、毒キノコが混入しないように注意しましょう。

3.言い伝えや迷信は、むやみに信じないようにしましょう。

・柄を縦にさくことができるキノコは食べられる(ウソ)

・地味な色をしたキノコは食べられる(ウソ)

・虫が食べているキノコは食べられる(ウソ)

・ナスと一緒に料理すれば食べられる(ウソ)

・塩漬けや乾燥すれば食べられる(ウソ)
 

4.素人が図鑑の写真や絵にあてはめて、勝手に鑑定しないようにしましょう。

5.食用のキノコでも、生の状態で食べたり、一度に大量に食べたりしないようにしましょう。

 

※もし、誤ってキノコを食べて中毒を起こした場合は、早急に医師の診断を受けることが大切です。なお、原因となったキノコが残っている場合は、受診の際に持参して治療の参考にしてもらって下さい。

関係リンク先

このページに関するお問い合わせ

生活衛生課食品衛生担当係
〒125-0062 葛飾区青戸4-15-14 健康プラザかつしか内
電話:03-3602-1242 ファクス:03-3602-1298
Eメールでのお問い合わせはこちらの専用フォームをご利用ください。