カンピロバクター食中毒に注意しましょう

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ページ番号1001991  更新日 令和5年7月10日

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カンピロバクターという細菌による食中毒がここ数年、頻発しています。正しい知識を身につけて、食中毒を防止しましょう。

令和4年にはこの菌による食中毒が全国で185件発生し、822名の患者がでています。

特徴

この菌は低温に強く、少しだけ酸素があるような環境を好みます。したがって、ラップにくるんで冷蔵保存している鶏肉等のなかで生き続けます。加熱しなければ死ぬことはないので、生や生焼けに近い状態ではカンピロバクターは生き残り、これを食べることで体内にカンピロバクターが侵入し、病原性を発揮します。

潜伏期間と症状

この菌は比較的少量の菌で体内に侵入し、お腹の中で増えることで発症します。そのため発症するまでの時間が長く、体に菌が入ってから平均して2から7日後に、腹痛・下痢・発熱等の症状が現れます。このような症状があった場合には、速やかに医療機関で受診するようにしましょう。この後、手足のまひや呼吸困難などの症状がでるギランバレー症候群になることもあります。

原因食品

原因食品としては、鳥さし・ユッケ・レバ刺しなど、生で肉を食べたことによるものがほとんどですが、焼肉・バーベキューなどでの肉の加熱不足によるものもあります。一般に流通している生肉には、この菌のほかにも、腸管出血性大腸菌O157やサルモネラ菌、E型肝炎ウイルスなどが付着している場合があります。生で食べられる肉もごく一部流通しているものの、流通している肉の大部分は加熱調理用です。酒場や焼肉店等において、加熱調理用の肉を生食用として提供している実態も見受けられます。現在の汚染状況や流通状況から考えると、肉を生で食べることは食中毒になる危険性が高いといえます。

予防方法

この食中毒にならないためには、肉の生食は避け、十分に加熱してから食べることが重要です。また、調理時の注意としては、以下の3点があります。

1. 肉を焼くときの取りばし・トングなどは専用のものを使う
2. 生肉を取り扱った包丁・まな板などの調理器具は洗浄後、熱湯や漂白剤で消毒してから使う
3. 生肉をさわった後は、石けんを使って丁寧に手洗いする

肉は良質なたんぱく源です。十分加熱して食べれば安全です。バランスよく食事に取り入れてください。

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このページに関するお問い合わせ

生活衛生課食品衛生担当係
〒125-0062 葛飾区青戸4-15-14 健康プラザかつしか内
電話:03-3602-1242 ファクス:03-3602-1298
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