特別対談 葛飾区長×東京理科大学長
葛飾区と東京理科大学との協働について
区長
東京理科大学の葛飾キャンパスが開設して、12年が経ちます。
区と理科大は産業や教育、地域との連携など、さまざまな分野で協働を進めていて、今では連携事業が50近くに上ります。
1月末に行われた「町工場見本市」では、理科大ブースで区内企業と共同開発した知的な筋力トレーニング装置の試作機を披露していただきました。教育分野では、学生さんや先生から小・中学生の皆さんに勉強を教えていただいたり、大学図書館を区民に一般開放していただいたりして、区に貢献いただいております。
学長
10年を超えて、まちと大学が一体化してきたと感じており、産学連携はさらに進めて行きたいと思っています。また、講師としてまちに出向くと、まちの方からいろいろなことを教えていただけるので、私たちの学びにもつながり、大変ありがたく思っています。
理科大では昨年、子ども向けのプログラムである「サマースクール」を行い、葛飾区民の方を中心に約6,000人の参加者が集まりました。このような催しを協働で作っていければと思いますし、新しいことにもどんどん挑戦していきたいです。
区長
私は協働によるまちづくりを基本理念にしています。10年というのは一つの区切りだと思いますが、これまでの経験を生かし、地域の皆さんの声を大切にしながら、次の10年も挑戦を繰り返して、一緒にまちを大きく発展させていけたらと思います。
金町のまちづくりについて
区長
金町は、中央図書館のあるタワーマンションの「ヴィナシス金町」やカナマチぷらっとのある「ベルトーレ金町」ができるなど、再開発が進んでいますが、理科大と「にいじゅくみらい公園」の開設が、まちづくりを大きく加速させました。理科大は地域活性化の大きな存在となっています。
学長
まちづくりは非常に重要だと思います。その核になるものの一つとして、理科大を活用いただければと思います。
4月からの薬学部移転に伴い、共創棟という建物が新設されました。同じような建物が3棟並んでシンボルのようになっています。公園から見る理科大は、これまでとは雰囲気が少し違って見えますので、ぜひ、にいじゅくみらい公園から理科大の姿を見ていただきたいと思います。
区長
令和8年5~6月にかけて、にいじゅくみらい公園をメイン会場とした「全国みどりと花のフェアかつしか」という葛飾区の花いっぱいのまちづくりを全国に発信するイベントを開催します。
理科大の皆さんにもアドバイスやご協力をいただきながら、葛飾をもっと良いまちにしたいと思います。
今後の展望について
学長
世界的な流れとして、理工系の大学を中心としたまちづくりの動きが起こっており、葛飾キャンパスでも同じようなことができないかと考えています。区と理科大が連携の中心となり、金融機関や企業、地場産業などが一体となって行うまちづくりに取り組みたいと思います。AIなどの科学技術が社会を変革していると思っているので、そのような技術を葛飾区から生み出したいですね。
区長
区では令和7年度から、全国初の試みとして、AI を活用した窓口対応力の向上に取り組みます。これは、職員が区民の皆さんに適切にご案内を行うための知識やスキルをAI エージェントがサポートするもので、手続きをよりスムーズに進めることができるようになります。
最後に、理科大を核として産業振興もまちづくりも進められるのは、とてもすばらしいことだと思います。技術革新がもたらす葛飾区の未来がとても楽しみです。ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう。これからもよろしくお願いします。
東京理科大学 葛飾キャンパス(新宿6-3-1)
キャンパス内の図書館※や食堂は、区民の方も利用することができます。
大学に隣接するにいじゅくみらい公園や未来わくわく館をご利用の際に訪れてみませんか。
※18歳以上で、区立図書館の利用カードをお持ちの方が対象です
このページに関するお問い合わせ
広報課広報係
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