第3章 地域の歴史
第12節 四つ木(四つ木・東四つ木)
■ :四つ木(四つ木・東四つ木)
四ツ木橋・新四ツ木橋
国道6号線(水戸街道)は、中央区から千葉県・茨城県・福島県を通って宮城県仙台市まで続く道路です。荒川と綾瀬川にかかる国道6号線の橋が、四ツ木橋(四ツ木小橋をふくむ)と新四ツ木橋です。
もともとの四ツ木橋は木の橋で、1922(大正11)年、大雨による川の氾らんから東京を守るために現在の荒川をつくるとき、東京の中心部と葛飾を結ぶためにかけられました。現在の四ツ木橋より下流にかかっていました。木根川橋ができた1969(昭和44)年に取りこわされています。
1939(昭和14)年から現在の四ツ木橋の工事が始まりましたが、太平洋戦争が激しくなったため4年後に工事が中止となります。戦争が終わった後に再び工事が始まり、1952(昭和27)年に完成しました。完成の式典には多くの人がつめかけました。なお、木橋の四ツ木橋は自転車や歩行者用の橋として利用されていました。
すぐとなりの新四ツ木橋は、四ツ木橋を通る車の数が多くなったため、渋滞をなくそうと1973(昭和48)年にかけられました。