第3章 地域の歴史
第12節 四つ木(四つ木・東四つ木)
■ :四つ木(四つ木・東四つ木)
四つ木白髭神社の獅子頭(四つ木2丁目)
5月に行われる四つ木白髭神社の祭りでは、1965(昭和40)年ごろまで、木でつくられたオスとメス2頭の獅子頭を若者がかついで地域をめぐりました。これは、病気がはやったり悪いことが起きないように願って行われるものです。2匹の獅子は別々のルートで地域をめぐり、土足のまま家に上がりこんで通りぬけたそうです。また、途中で2匹が出会ったときには、ケンカをするようにかみ合う「あわせ獅子」という行事も行われました。

四つ木白髭神社
戻る時は右上の×をクリックしてください

西光寺(四つ木1丁目)
西光寺は、鎌倉時代中期につくられたと伝わる古い寺です。もともとは、このころに葛飾を治めていた葛西清重の館と伝えられています。有名な僧である親鸞が清重の館を訪れたときに、親鸞の教えに感心した清重は親鸞の弟子となり、館の敷地内に西光寺を建てたと伝わっています。
その後の数百年は栄えましたが、室町時代に起こった国府 台合戦のときに荒らされ、洪水もあり荒れ果てました。江戸時代に旅をしていた僧が、歴史のある寺がなくなることを惜しみ、村民と協力して再建したといいます。 西光寺には、寺を建てたと伝わる葛西清重の墓があります。また、いくつかある地名の由来の説のひとつとなっている聖徳太子の木像もあります。