子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第6節 江戸時代

■葛飾の観光名所 :

江戸時代になり、世の中が平和になって人びとの暮らしに余裕が生まれてきました。また、道の整備も進み、神社や寺をめぐる旅などを楽しめるようになりました。葛飾にもいくつかの名所が生まれ、多くの人でにぎわいました。



題経寺(柴又帝釈天)(柴又7丁目)
 題経寺は、江戸時代初期に建てられたと伝わっています。江戸時代中期に長い間見つからなかった帝釈天の像が彫られた板が見つかりました。住職の日敬は、これを背負ってうえや病気に苦しむ人びとを救う活動を行いました。
 また、板が見つかったのが、60日に1度の庚申の日であったため、庚申の日を縁日としました。当時、庚申の日には寝ないで飲食をするという考え方があり、縁日の日は大変なにぎわいとなりました。現在も縁日は続いていて、多くの人が訪れています。

「絵本江戸土産」にえがかれた江戸時代の題経寺
戻る時は右上の×をクリックしてください

現在の題経寺
戻る時は右上の×をクリックしてください



観光の移動手段にもなった曳舟
 江戸時代には、舟の先に綱をつけ、川岸から人が舟を引っぱって動かす曳舟が行われました。場所は、今の曳舟川親水公園になります。曳舟は、浮世絵などにえがかれ、明治時代の始めごろまで行われていました。

戻る時は右上の×をクリックしてください

戻る時は右上の×をクリックしてください