子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第6節 江戸時代

■葛飾の観光名所 :

浄光寺(木下川薬師)(東四つ木1丁目)
 浄光寺は、平安時代に建てられたと伝わっています。江戸時代には病気を治す「木下川の薬師さま」として有名で多くの人が訪れました。また、鷹狩りのときに食事をする場所になり、8代将軍徳川吉宗なども訪れました。江戸時代の終わりごろには、勝海舟が訪れた記録も残っています。
 江戸時代には、600メートルほど離れた場所にありましたが、大正時代の荒川放水路の工事のとき、現在の場所に移りました。現在でも毎年4月8日には植木市が開かれ、多くの人でにぎわっています。

「新編武蔵風土記稿」にえがかれた江戸時代の浄光寺
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現在の浄光寺
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半田稲荷神社(東金町4丁目)
 半田稲荷神社は、12世紀に建てられたと伝わっています。江戸時代には、はしかや安産にご利益がある神様として知られていました。
 江戸では、願人坊主とよばれた人がはしかを防ぐ色とされた赤の衣装を着て、歌いおどりながら災いが「去る」ようにと布と綿などでつくった「くくり猿」を売り歩きました。この姿は狂言で演じられ、浮世絵にもえがかれました。現在でも、祭りのときなどに願人坊主が活やくしています。

「江戸名所図絵」にえがかれた江戸時代の半田稲荷神社
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現在の半田稲荷神社
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