子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第3節 飛鳥・奈良・平安時代

■下総国葛飾郡の誕生 :

東海道が通るようになった葛飾郡
 8世紀になると、政府は、東北地方の支配を目指し、現在の宮城県や秋田県に拠点をつくり、従わない人びとを攻撃しました。そのとき、相模国(現在の神奈川県の大部分)、武蔵 国(現在の東京都・埼玉県・神奈川県)、下総国などから兵士や米などが送られました。
 東北地方での戦いが長くなると、兵士や物資、指令の文書などを早く東北地方へ送らなければならなくなったため、771年に東海道の道順が変更され、葛飾郡を通るようになりました。それまでの東海道は、相模 国から舟で上総 国(現在の千葉県中部)へわたり東北地方へ行く道でした。東海道が葛飾郡を通るようになり、葛飾周辺の人びとの往来は増加したと考えられます。

葛飾郡の位置と道

下総国は、現在の千葉県北部と茨城県南西部、埼玉県東部、東京都東部になります。
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