第3章 地域の歴史
第2節 金町(金町・東金町・金町浄水場)
■ :金町(金町・東金町・金町浄水場)
葛西囃子(東京都指定無形民俗文化財)(東金町6丁目)
葛西囃子は、東京やその周辺地域で行われている祭り囃子(祭りで笛や太鼓などを使って演奏する音楽)の原型といわれているものです。言い伝えによると、江戸時代に金町の香取神社(現在の東金町6丁目の葛西神社)にいた能勢環という神主が、神様を敬う和歌に合わせて考え出した「和歌囃子」という音楽を、若者に教えたのが葛西囃子の始まりといわれています。
葛西囃子は、地元の祭りだけではなく、ほかの地域の祭りによばれて演奏することもあり、各地で人気がありました。1953(昭和28)年には東京都の無形民俗文化財に指定されました。