子ども葛飾区史

第2章 葛飾の歴史


第10節 平成時代

■特集 映画「男はつらいよ」 :

「寅さん」で全国に知れわたった葛飾柴又
 映画「男はつらいよ」は、柴又で生まれ育った主人公の「寅さん」こと車寅次郎が、全国各地を旅しながら、柴又に帰ってきてはさわぎを起こす話で、人情味あふれる様子がえがかれています。  1969(昭和44)年に始まり、1995(平成7)年の最終作までに全48作が公開され、映画館で見た人の数は8000万人以上です。この映画と寅さんのセリフ「私、生まれも育ちも葛飾柴又です」により、柴又は全国的に有名になりました。監督の山田洋次さんは葛飾区の名誉区民になっています。

映画「男はつらいよ」第1作のポスター 
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「寅さん」がつないだ縁
 葛飾区とオーストリア共和国のウィーン市フロリズドルフ区は友好都市になっていますが、きっかけは映画「男はつらいよ」でした。日本への飛行機の中で映画を見たウィーン市長が、葛飾の風景や人情がウィーンと似ていることから交流を希望したのです。葛飾区文化会館(かつしかシンフォニーヒルズ)には「モーツァルト像」が、フロリズドルフ区には「かつしか通り」があります。

かつしかシンフォニーヒルズ前のモーツァルト像
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カツシカシュトラッセ(かつしか通り)
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柴又にできた新名所
 映画「男はつらいよ」を知ってもらおうと、1997(平成9)年に「葛飾柴又寅さん記念館」が開館し、1999(平成11)年には柴又駅前広場に寅さんの銅像が建てられました。2012(平成24)年には「山田洋次ミュージアム」も開館しました。全国的に有名になった柴又には多くの観光客が訪れています。
(人物クローズアップ)
渥美 清 1928〔昭和3〕~1996〔平成8〕年  
 第1作から第48作まで「寅さん」を演じた俳優です。「男はつらいよ」は、「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されています。亡くなった1996(平成8)年には国民栄誉賞を受賞しています。

映画の舞台となり全国的に有名になった柴又帝釈天参道
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柴又駅前の「フーテンの寅」像
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葛飾柴又寅さん記念館(柴又6丁目) ©葛飾柴又寅さん記念館/松竹株式会社
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山田洋次監督と「山田洋次ミュージアム」にある銅像
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渥美清
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