子ども葛飾区史

第1章 現在の葛飾区


第1節 葛飾区の産業

■商業、農業 :

商業
 葛飾区は、家族など少人数(9人以下)で経営する小さな店が多く、店の数の80パーセント以上になります。商店街は駅を中心に発展していきましたが、平成時代に入ると、大型店やコンビニエンスストア、ファミリーレストランの増加などによってしだいに売り上げが減少し、店の数は減っていきました。商店街は、遠くまで買い物に行けない高齢者や住んでいる人たちの生活やふれあいの場として欠かせません。  
 そこで、各商店街は、区と協力してイベントを行ったり、独自のキャラクターを作るなどして商店街を盛り上げ、2015(平成27)年現在、98の商店街が区民の生活を支えています。

立石仲見世商店街
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葛飾区の小売業の商店数、販売額の変化
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農業
 葛飾区は23区の中で、農業が残っている数少ない区の1つです。2015(平成27)年現在、区内にある農地は約40ヘクタール(東京ドーム球場の約9倍)もの大きさです。  
 戦後まで農村が多かった葛飾区では、農地がとても広く、「金町小カブ」、「新宿ネギ」といった地域の名前がついた野菜もたくさんつくられていました。しかし、しだいに人が増え、農地が住宅地に変わっていきました。  
 現在では、水元・奥戸・高砂地区を中心に、コマツナ、エダマメ、ホウレンソウなどを栽培しています。新鮮で安全な区内産野菜は、「とれたてイキイキ葛飾元気野菜」として売られている他、区内の全小中学校ではコマツナの一斉給食が行われています。農地は災害時の避難場所になっているところもあります。

葛飾区の農家数、耕地面積の変化
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農産物直売所に並ぶ「とれたてイキイキ元気野菜」
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