タイトル 葛飾野高校卒 中日ドラゴンズドラフト1位指名 アドゥ ブライト 健太選手 ―プロ野球ドラフト会議での中日ドラゴンズからの1位指名、おめでとうございます。当時の気持ちを教えてください。  当日はビックリしたのと昔からの夢だったのでうれしいという気持ちでした。今はそれ以上に自分の実力では通用しないと思っているので、一層気を引き締めて野球に取り組む必要があると思っています。 ―野球を現在まで続けられた理由は何ですか。  純粋に野球が好きという気持ちです。あとは勝負事が好きで、場面場面での勝負があるから飽きずにやってこられたと思います。 ―大学4年生の春に大活躍されました。きっかけはありましたか。  技術面はこれまで積み重ねてきたものがすごく良い形で出たからだと思います。  気持ちの面では最上級生になって、自分が打たないといけないという自覚が良い結果につながったのではないでしょうか。 ―高校3年間の葛飾区での思い出や印象を教えてください。  ショッピングモールにはよく行ってましたけど、基本は寄り道などはせずに、ずっと野球をしていましたね。葛飾には今でも友達に会いに遊びに行っています。葛飾は都会過ぎず、田舎過ぎず、とても過ごしやすいところだと思います。また、寅さん(『男はつらいよ』)やこち亀(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)など、世界に誇れるものが多いですよね。 ―野球以外で好きなことは何ですか。よく食べるものもあれば教えてください。  バスケットボールやサッカーも好きですし、映画や音楽、洋服など、多趣味だと思います。音楽はHIP HOPとか、邦楽だと90年代とか2000年代の曲をよく聴きます。あの時代の音楽は最高ですよ(笑) 食べ物は、お寿司と馬刺しが好きです。頻繁には食べられないので、特別な日だけですけど。逆に嫌いな食べ物はレバーです。あと、雑炊とかお茶漬けとか、ご飯が水に漬かっているものもあまり好きではないです。白米が一番です(笑) ―今後、どのような選手になりたいですか。  シーズンを通じて結果を残せる選手になりたいですし、いずれはタイトルを獲りたいです。でも一番はハーフの子どもたちや野球をやっている子どもたち、応援していただいている皆さんに勇気を与えられるような選手になりたいと思っています。 ―プロ野球選手をめざす子どもたちにメッセージをお願いします。  野球をやっていてうまくいかないことはあると思いますが、野球を好きでいる、楽しむ気持ちが大事です。自分もそうだったように、チャンスはどこにあるか分かりません。野球を楽しみながらプロをめざして頑張ってください。 ―最後に区民の方にもメッセージをお願いします。  葛飾区は第2の故郷だと思っています。皆さん、僕のことを見かけると「がんばれよ」とか声を掛けてくれるので、期待に応えられるように頑張ります。皆さん応援よろしくお願いします! プロフィール 1999年5月7日、足立区生まれ。小学6年生のときに野球を始める。都立葛飾野高等学校卒業後、上武大学に進学。大学4年生の春のリーグ戦でレギュラーに定着すると、打率.380、3本塁打、12打点の活躍でMVP(最高殊勲選手賞)を獲得。2021年プロ野球ドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名された。184p84sの体格を生かした強打と、50m5.8秒の俊足が持ち味の選手。 ▼打席に立つブライト選手 タイトル 区内在住「伝説の家政婦」 タサン 志麻さん ―家政婦を始めたきっかけを教えてください。  15年ほどフレンチの世界で料理人をやっていましたが、留学で経験したフランスの食事文化のすばらしさが忘れられませんでした。現地で勉強したかったのですがお金がなくて。でも、日本にいるフランス人の家庭で家政婦として働くことでも、フランスの文化に触れられるのではないかと考えたのがきっかけです。 ―留学でどんなことを学んだのですか。  フランス料理ってかしこまったイメージがあると思います。フレンチレストランのような洗練された、きらびやかな料理もフランス料理の一面ではありますが、私がいいなと思うのは、家族でテーブルを囲んでゆっくり時間をかけてごはんを食べる文化です。  フランスの方は食事をするためにテーブルにいるというより、おしゃべりするためにいるという感じです。留学の時、一般家庭のお家で一緒に食事する機会があったのですが、会話が絶えず、とても楽しかったです。  私も家族でゆっくりごはんを食べる時間を大切にしています。忙しい時には、スーパーでお惣菜を買ったり、デリバリーを利用したりします。料理に時間をかけるくらいなら、少しでもテーブルについて家族と一緒に食べたほうが自分も楽しいですし、心の栄養になると思います。 ▼タサン家の食卓の様子 ―家政婦をするに当たり心掛けていること、うれしかったことは何ですか。  作り置きをするときは必ずフランス料理も作ります。食べたことがないようなものを、みんなに作ってあげようと思って。そうして、子どももおじいちゃん、おばあちゃんも「楽しいね。おいしいね」と言っているのを見たとき、家政婦になってよかったなと思いました。 ―葛飾区の名産品、小松菜を使ったおすすめメニューはありますか。  小松菜はお浸しのイメージがありますよね。でも、お酢とハーブにつけて洋風のピクルスはどうでしょう。  料理を気楽に考えるのって大切だと思うんですよね。作り慣れた料理に少し工夫をするだけで雰囲気がすごく変わります。キャベツの野菜炒めでも、オリーブオイルで炒めてニンニクを入れてペペロンチーノ風とか。自由に考えると、気軽に楽しめますよ。あと、レシピ通りに料理するってあんまり意味がないと思っています。使っている調味料も家庭によって違うし、調理器具の大きさも違いますしね。 ―葛飾区に住んでみていかがでしょうか。  都心に住んでいた時と比べてゆっくり時間が流れている感じです。空気もいいし、人も優しい。仕事柄、家で取材ということが多いのですが、家が分かりにくいところにあるので、訪ねてくる方がよく迷うんですね。そうすると、近所のおばちゃんが家まで連れてきてくれるんです。  近所の方との交流があって、そういう人たちに囲まれて子どもたちが育つのがいいなと思っています。 ―最後に区民の方にメッセージをお願いします。  葛飾区は住みやすい、子育てしやすい街だと思います。もっともっとたくさんいいところがあると思うので、もっともっと葛飾を盛り上げていきましょう! プロフィール 山口県出身、葛飾区在住。 三つ星レストランでの修行後、老舗フランス料理店などで料理人を務める。2015年にフリーランスの家政婦の仕事を始めると、依頼先の冷蔵庫にある食材で 1週間分の作り置きを仕上げるなどの仕事ぶりが評判を呼び「予約がとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目される。