タイトル めざすは世界の頂点! 葛飾区トップアスリート2人にインタビュー タイトル 柔道 ウルフアロン選手 1996年2月25日生まれ。新小岩出身。小松南小学校卒業。階級は100s級。身長181p。組み手は左組み。得意技は大内刈り。了徳寺大学職員。 2017年9月のブダペスト世界選手権大会では初出場で金メダルを獲得。2019年12月の国際大会「ワールドマスターズ・青島」で2位に入る。2020年2月に東京2020大会代表に内定している。 延期になった東京2020大会 気持ちはいつも前向き  昨年は、2月に東京2020大会の代表に内定して、いよいよ目標の舞台に立てると思っていた矢先に新型コロナウイルスが世界で流行し、大会が延期になりました。でも、中止になったわけではないので、「金メダルを獲るために頑張るのみ」と気持ちはいつも前向きです。  練習などができなかった時期は体を維持するためにジムに行ったり、外で走ったりしていました。最近は、試合もできるようになってきましたが、相手と接触する競技なので細心の注意を払いながら行っています。 小学1年生で始めた柔道 目標があるから頑張れる  祖父に勧められ小学1年生から柔道を始めました。小さな頃から体格に恵まれていましたが、初めからやる気があって強かったわけではありませんでした。  中学生になって試合に勝ちたいという気持ちが大きくなり、練習に打ち込み、さまざまな大会で記録を残すことができました。  最近はオリンピックで勝ちたいという明確な目標があるので、より一層練習に励んでいます。 勝つための秘訣は「負けない」を意識したトレーニング  日々のトレーニングでは「負けないためにどうするか」を考えています。自分の苦手な部分を克服するための練習をしたり、動画で試合を見直したりします。試合前には相手選手の特徴を研究し、対策などもします。ただ、対策し過ぎるのも良くないのでバランスは考えています。  また、日常生活のルーティンはあえて決めず、普段通りでいることを心掛けています。毎日お米を食べるなどと決めてしまうと海外での試合の際、食べられなくなってしまいますからね(笑)。 マイブームは魚をさばくこと  最近では朝5時に豊洲市場まで魚を買いに行き、下処理を済ませてから柔道の練習を行い、自宅に帰ってさばいておいた魚を盛り付けて食べるのがマイブームです。練習は移動を含めると8時間くらいあり、ハードな1日です(笑)。いつかゆっくり休みが取れたら自分で釣った魚をさばいて食べたいですね。 新小岩で過ごした幼少期  小松南小学校に通っていて、よく新小岩公園で遊んでいました。ロードレース大会もそこでしましたし、野球もやったなあ。家族で水元公園に行った記憶もあります。正月は凧揚げもしました。葛飾は公園が多く、体を動かせる場所があって良いですね。 葛飾の元気のためにも金メダルをめざしたい  今年の抱負は、ずばり東京2020大会で金メダルを獲ることです。自分の育ったまちを元気にするためにも頑張るので、応援していただけたらうれしいです。  それから、皆さん、体を大切にお過ごしくださいね。 タイトル 競泳 松元克央選手 1997年2月28日生まれ。東水元小学校・常盤中学校卒業。セントラルスポーツ所属。得意種目は自由形。 2019年7月の世界選手権200m自由形で日本記録を更新し、日本人初の銀メダルを獲得。2020年10月の日本選手権(25m)200m自由形で日本短水路記録を更新し優勝。 祝 2020年12月の日本選手権では100mバタフライ、200・400m自由形の3冠を達成! 今この時を無駄にしたくない 人としても一段階成長  2020年を振り返ると、まず新型コロナウイルスのことが浮かびますね。東京2020大会に出て本気で金メダルを獲る気持ちで練習してきたので、延期が決まった時はとても残念でした。  しかし時間が経つにつれて、今この時を無駄にしたくない気持ちが強くなり、自分がやるべきことを考えて取り組むようになりました。この1年で人としても一段階成長したと思います。 水泳の魅力は頑張った分結果が返ってくること  個人種目もリレーも好きです。特にリレーは、出場メンバーと一緒に入場して、緊張感や頑張ろうという気持ちを共有できるところに魅力を感じています。  勝つためのルーティンは特に決めていませんが、試合の日によって自分の体調も違うので、それに合わせて自分のペースで行動することを意識しています。あとは練習ですね。自分が頑張った分、結果が返ってくるのが水泳の魅力です。飛び込み台に立った時に「ベストが出る」と思える選手が試合に勝ちますし、そうなるように練習を重ねています。 コロナ禍で新たに始めたこと  新型コロナウイルスで泳げない期間にせっかくだから何かしようと思って、英語の勉強を始めました。合宿で海外に行くことも多いので、海外選手とコミュニケーションをもっと取れればと思い、1日1時間は勉強の時間を作るようにしています。ウエイトトレーニングもそうですが、水泳に役立ちそうなことは何でもやってみるようにしています。工夫して時間を作っていろいろなことをするのが好きです。ゴルフも始めましたし、漫画も読みます。キャンプも好きで、最近はキャニオニング※にはまりました。葛飾に住んでいた時は水元公園でよく遊んでいて、緑の多いところが落ち着きます。アウトドアが好きなのも、そこにルーツがあるかもしれません。 ※渓谷を下るアウトドアスポーツ 世界選手権銀メダル獲得、日本記録保持者になって  周囲の方にメダリストとして見てもらえているなと感じます。「オリンピックでメダルを獲りたい」と言った時の皆さんの表情が全然違いますね。「この人なら期待できそう」みたいな顔です。プレッシャーにはなりますが、たくさんの方に応援してもらえることはやはりうれしいです。 大会で活躍することでたくさんの人に恩返ししたい  まずは東京2020大会を開催してほしいと思っていますし、私自身は開催される前提で練習しています。海外選手も東京へ集い、オリンピックらしい雰囲気で大会に臨めることを願っています。そして、その場で皆さんにメダルを獲得する姿をお見せできたらうれしいです。  たくさんの人に応援してもらっているので、大会で活躍することで皆さんに恩返ししていきたいです。勇気と希望を届けられるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。 タイトル 競泳 渡部香生子選手(堀切出身) 祝 日本選手権2冠達成 2020年12月に行われた日本選手権において、女子100・200m平泳ぎで優勝しました!