8面 区の手続きや催し物の問い合わせ、がん検診の申し込みは、はなしょうぶコール 電話6758-2222 午前8時~午後8時 年中無休 ファクス6758-2223 電話番号の表記のない記事に関する問い合わせは、はなしょうぶコールへお問い合わせください。 葛飾区ホームページ http://www.city.katsushika.lg.jp タイトル 気を付けましょう!消費生活のトラブル  平成25年度、区の消費生活センターには2,880件の相談が寄せられました。  皆さんがトラブルに遭わないために、事例を通して対処法、注意点などを紹介します。 【担当課】 消費生活センター 電話5698-2311 悪質商法 架空・不当請求 突然、使った覚えのない有料番組の情報料やサイト利用料の請求が来た。 対処法・注意点 ▽請求手段は、電子メール、ハガキ、封書、電報、自動音声による電話などさまざまです。 ▽請求書には、「勤務先を調査」「給料の差し押さえ」「強制執行」など不安をあおるような脅し文句が書いてあることがあります。 ▽関わりたくない気持ちに付け込んでお金を払わせる手口です。注意しましょう。 ▽脅し文句にひるまず、連絡せずに支払わないことです。 インターネットトラブル ネットオークション インターネットオークションで商品を落札し、代金を振り込んだが商品が送られてこない。取引相手にメールしても返事がない。 対処法・注意点 ▽あらゆる手段で催促し、それでも取引相手と連絡が取れない場合は、オークション事業者に不審な取引として連絡し、取引相手に対しては、期日を定めて債務の履行を求める内容証明郵便を送付する。 ▽取引相手とやりとりしたメール、商品のオークションページ、代金振り込みの控えなどの証拠を保管する。 ネットオークションの賢い利用方法 ▽誠意のない出品者とは取引を控える。 ▽取引相手の住所・氏名・連絡先などを必ず確認する。 ▽オークション事業者による評価が悪い・低い相手とは取引を避ける。 ▽料金後払いなどの安全性の高い支払方法を用いる。 消費生活トラブルに関する相談・問い合わせ 消費生活センター 消費生活相談専用 電話5698-2311 月~金曜日(祝日・年末年始を除く) 午前9時~午後4時30分 タイトル かつしかの暮らしと文化 166 かつしか戦国絵巻(1)-享徳(きょうとく)の乱と葛西城-  今から560年前の享徳3年(1454)の暮れ、鎌倉公方に就任した足利成氏(しげうじ)(以下、成氏という)は、関東管領上杉憲忠(のりただ)を殺害する事件を起こし、足利成氏方と上杉・幕府方との全面対決へと突入。約30年間にわたる、享徳の乱が勃発しました。  幾度かの攻防の末、成氏は鎌倉から古河(茨城県)に移り、古河公方と称されてからは利根川を挟んで西岸に上杉・幕府方、東岸に足利方が対峙。関東は極度の軍事的緊張状態に陥ります。  享徳の乱によって東京低地は、江戸川を挟んで成氏勢力と上杉氏の最前線となり、隅田川西岸の江戸城には扇谷上杉氏方の太田道灌(おおたどうかん)が入り、隅田川東岸は山内上杉氏方の大石石見守(おおいしいわみのかみ)が守備し、成氏の動きを牽制していました(『太田道灌状』)。  さて、葛飾に目を移すと、寛正2年(1461)に成氏が葛西城を攻めたとする文書や、発掘調査により15世紀後半頃の堀跡が発見されており、葛西城は享徳の乱前後に山内上杉氏方の軍事的な拠点として青戸の地に築城されたものと考えられます。  『太田道灌状』によると、上杉氏方の武蔵千葉氏の千葉実胤(ちばさねたね)が太田道灌の後ろ盾により、当時は扇谷上杉氏方の大石石見守に招かれ、一時期、葛西(現在の葛飾・江戸川・墨田・江東区域)に移ったことが記されています。  この享徳の乱は文明14年(1482)に室町幕府・上杉氏、古河公方との間で和睦が成立し、一応の収拾が図られます。しかし、文明18年(1486)に太田道灌が殺害されると、再び大石石見守は山内上杉氏方へ復帰します。  それもつかの間、『本土寺過去帳(ほんどじかこちょう)』によると、明応6年(1496)に大石石見守は千葉守胤(ちばもりたね)の家臣である円城寺平六(えんじょうじへいろく)に討たれ、葛西地域は扇谷上杉氏の勢力下に入ります。その後、山内と扇谷両上杉氏は永正2年(1505)頃には和睦し、大石石見守の後継者とみられる同名の大石石見守が葛西に復帰します。  その頃、伊豆・相模を制圧した北条氏が関東に進攻し、大永4年(1524)には、上杉氏の拠点の一つである江戸城を落とし、北条氏は次なる攻撃目標である葛西城へと兵を進めます。『三戸義宣書状(みとよしのぶしょじょう)』(上杉家文書)によって、その時の葛西の緊迫した状況を知ることができます。 (つづく) (郷土と天文の博物館)