かつしかから見た宇宙
星雲
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望遠鏡で夜空を眺めていると、ぼんやりとした雲のような天体があります。
これらのうち、私たちの銀河系の中にあるものを『星雲』と呼んでいます。
星々を生み出す散光星雲、そして星の最期の姿・惑星状星雲…。
星雲を舞台に繰り広げられる星の一生のドラマをご覧ください。


散光星雲
散光星雲とはガスが集まって光っている天体です。周りの星が出す紫外線の影響で自分から赤い光を出す発光星雲と、周りの星の光を反射して輝く反射星雲があります。
オリオン大星雲オリオン大星雲(M42)
 オリオン座の三つ星の下にある有名な散光星雲で、肉眼でもぼんやりとした姿を見ることができます。
 オリオン星雲の中では、新しい星が次々と生まれてきています。その中で特に明るいトラペジウムという4つの星が出す強いエネルギーの光(紫外線)を受けて、星雲を作る水素ガスが陽子と電子にばらばらになり、それが再びくっつく時に赤い光を出すため、星雲全体が赤く光って見えます。このような星雲のことを発光星雲といいます。

(博物館の望遠鏡とデジタルカメラで撮影)
トラペジウムトラペジウム
 オリオン星雲の中心にある4重星。非常に温度の高い星たちで、この星たちの出す紫外線の影響で、オリオン大星雲は赤く輝いています。

(博物館の望遠鏡とデジタルカメラで撮影)

干潟星雲干潟星雲(M8)
 いて座にあり、オリオン大星雲に次いで明るい散光星雲です。この星雲の方向に見えるたくさんの星たちの多くは、干潟星雲の中から生まれた星たちです。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)
わし星雲わし星雲(M16)
 へび座にある散光星雲です。赤く輝く散光星雲、その中から生まれた星々が作る散開星団、そして黒い柱のように見える暗黒星雲など、写真で撮影すると非常に見どころがいっぱいの星雲です。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)
M78星雲M78
 オリオン座にある小さな散光星雲。『ウルトラマンの故郷』という設定となってから有名になったしまった星雲です。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)


暗黒星雲
塵の粒子や暗いガスが濃いところで、地球から見て向こう側に明るい散光星雲や天の川があるために黒っぽく影のように見える部分のことをいいます。
馬頭星雲馬頭星雲
 オリオン座の三つ星の近くにあります。明るい赤いガスの手前に馬の頭の形をした暗い部分があるために黒い形が浮かび上がっています。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)


惑星状星雲
惑星のように円盤状の形に見える星雲です。星雲と同じようにガスのかたまりですが、他の星雲と違って元は1つの恒星です。
リング星雲リング星雲(M57)
 こと座にある惑星状星雲です。中心にある星が寿命をむかえ、星を作っているガスがゆっくりと広がっています。ガスを放出した中心の星は温度が10万度、密度が太陽の数千倍という白色矮星となり、この星が出す紫外線によって、ガスの中の水素が赤い光を、酸素が緑色の光を出して輝いています。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)
あれい状星雲あれい状星雲(M27)
 こぎつね座にある惑星状星雲です。明るい部分の真ん中がくびれて鉄アレイのように見えたところからこの名がつきました。やはり中心にある高温・高密度の星が出す紫外線によって、水素や酸素が赤や緑の光を出して輝いています。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)
土星状星雲土星状星雲(NGC7009)
 みずがめ座にある惑星状星雲です。星から広がったガスの一部が飛び出して、まるで土星のように見えるために名付けられました。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)


超新星残骸
太陽よりもはるかに重い星は、最期に大爆発を起こして一生を終えます。その爆発のエネルギーで吹き飛ばされたガスが超新星残骸です。
カニ星雲カニ星雲(M1)
 おうし座にあります。1054年、ここで星が超新星爆発を起こして最期をむかえ、星を作っていたガスは毎秒数百キロメートルという猛スピードで吹き飛ばされています。
 このガスは重い元素を含んでおり、いつか再び集まって星の材料となっていきます。私たちの身体をはじめ地球上の物質も、星の爆発した残骸でできています。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)

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