かつしかから見た宇宙
星団
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恒星の中には、お互いに引き合いながら群れを作っているものがあります。
夜空に宝石をまき散らしたような散開星団や、ボールのような球状星団…。
そんな星団たちの姿を、東京から博物館の望遠鏡を通して見てみましょう。


散開星団
星たちがまばらに集まった星団で、それぞれが個性的な姿をしています。その多くは一緒に誕生した比較的若い星たちの群れで、天の川の方向に特に多く見られます。
プレアデス星団プレアデス星団(M45)
 おうし座にある有名な散開星団で、日本では古くから『すばる』と呼ばれています。
 肉眼でも6〜7個の星の集まりとして見ることができますが、双眼鏡や望遠鏡を使うと、数十個の星たちが輝く非常に美しい星団です。410光年の距離にあります。
 青白く輝いているのは、温度の高い星たちです。もっと温度の低い星、黄色やオレンジ色の星たちもプレアデス星団の中にはあるのですが、安定した状態の恒星(主系列星)は、同じ距離にある時は温度が低い星ほど暗く見えるため、こうした星たちは小さな望遠鏡ではほとんど見えません。

(博物館から300mm望遠レンズで撮影)
二重星団二重星団
 ペルセウス座にある2つの散開星団です。昔は恒星だと思われていたのか、それぞれh(エイチ)、χ(カイ)という恒星につけられる符号がつけられていて、現在でもh・χ(エイチ・カイ)とも呼ばれています。
 これらの星団は7330光年も彼方にあります。それなのに地球から見えているのは、これらの星たちの正体は、太陽よりも遥かに明るく輝く温度の高い星たちだからです。
 二重星団は、生まれてから数百万年の若い星団です。しかし、こうした非常に明るく熱い星たちは燃料をはげしく消費するため、この中にはすでに寿命をむかえつつある星も見つかっています。

(博物館から300mm望遠レンズで撮影)

ペルセウス座χ(NGC884)
(博物館の望遠鏡で撮影)

ペルセウス座h(NGC869)
(博物館の望遠鏡で撮影)
プレセペ星団プレセペ星団(M44)
 かに座にある散開星団です。肉眼ではぼんやりとした雲のように見えますが、双眼鏡や望遠鏡で見るとまばらな星の群れであることがわかります。

(博物館から300mm望遠レンズで撮影)

天の川の中の散開星団たち
 天の川の方向には、たくさんの散開星団があります。これらも皆、銀河系の中で生まれた比較的若い星たちの群れです。(博物館の望遠鏡とデジタルカメラで撮影)
M11
M6(さそり座・夏)
M29
M7(さそり座・夏)
M11
M11(たて座・夏)
M29
M29(はくちょう座・夏)
M11
M52(カシオペヤ座・秋)
M29
M103(カシオペヤ座・秋)
M11
M34(ペルセウス座・秋)
M29
M36(ぎょしゃ座・冬)
M11
M37(ぎょしゃ座・冬)
M29
M38(ぎょしゃ座・冬)
M29
M35(ふたご座・冬)
M11
M50(いっかくじゅう座・冬)
M29
NGC2237(いっかくじゅう座・冬)
M11
NGC2264(いっかくじゅう座・冬)
M29
M67(かに座・春)
 


球状星団
無数の星たちがボールのように集まった星団で、散開星団と違い、天の川以外の方向にもあります。銀河系が生まれた頃にできた星たちで、年齢は100億歳ぐらいです。

M13M13
 ヘルクレス座にある球状星団。2万2千光年彼方にあり、星団の直径は100光年ほどです。
 球状星団の多くは私たちから数万光年の距離にあり、銀河系の中心を取り囲むように分布していることがわかりました。20世紀の初めごろ、このことを利用して銀河系の大きさが調べられました。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)
M2M2
 みずがめ座にある球状星団で、距離は5万2千光年です。
 球状星団の星を調べてみると、水素・ヘリウム以外の元素がほとんどないことがわかりました。星は水素をヘリウムに変え、ヘリウムをさらに重い元素に変える核融合反応によって輝き、最後に爆発して作られた元素を宇宙にまき散らし、それが次の星の材料になります。重い元素が少ないということは、球状星団の星たちは宇宙が始まって間もない時期に作られた星だということになります。

(博物館の望遠鏡と冷却CCDカメラで撮影)

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