葛飾区史

第4章 現代へのあゆみ(戦後~平成)


第2節 現在の葛飾

■葛飾から全国へ② 漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』 :これからも『こち亀』とともに

 平成28(2016)年9月、『こち亀』は惜しまれつつ連載40年の歴史に幕を閉じたが、その後も亀有には多くのファンが訪れている。連載終了直後には、亀有に多くのファンが訪れ、最終回が掲載されている『週刊少年ジャンプ』や最終巻となる200巻を手に「両さん」の銅像と一緒に名残惜しそうに記念撮影をするなど、その功績をたたえる姿が多く見られた。
 その後の平成28(2016)年11月には商店街が「両さんまつり」(「第10回両さんベーゴマ大会」)を開催するなど、『こち亀』の魅力を継続して配信している。
 『こち亀』には、昭和51(1976)年以降の下町情緒の景観を残しつつ変化する葛飾の様子が描かれてきた。現在も多くの人に愛されている『こち亀』と共に、今後も葛飾区は新たな歴史を刻み続けていくだろう。

「第10回 両さんベーゴマ大会」の様子(平成28〔2016〕年11月)

作者の秋本治(右)と葛飾区長の青木克德(左) ©秋本治・アトリエびーだま/集英社