葛飾区史

第1章 葛飾の風土と自然


第2節 東京低地の成り立ち

■最終氷期の関東平野 :約2万年前の関東平野

 最も気温が低くなったのは約2万年前で、日本列島の平均気温は現在より7℃低く、世界的に氷河や氷床が発達した。このため、海が沖へ後退する海退により、海水面は現在より約 100~120 m低い所にあった。東京湾は台地となり、古東京川が三浦半島の沖合で海に注いでいた。
 この時期の利根川は荒川を合わせて流れており、現在の埼玉県草加市の付近で古東京川に合流していた。この名残が東京都と埼玉県の境となっている毛長川である。

20000年前の東京低地
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