子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第8節 青戸

■ :青戸

葛西城と青戸御殿(青戸7丁目)  
 葛西城は、今から約560年前の室町時代に建てられました。このころの関東地方では、戦いが何度も起きていて、上杉氏が戦いや交通の拠点として使うために葛西城を建てました。葛西城では武士が暮らし、戦いがくり広げられました。1590年に、上杉氏にかわってこの地域を治めていた北条氏が豊臣秀吉によってほろぼされ、葛西城はその役割を終えました。  
 江戸時代のはじめごろに、葛西城があった場所に青戸御殿が建てられました。現在の葛飾区の辺りは、湿地が多く鳥がたくさんいました。このため、将軍家が鷹を使って鳥や動物をつかまえる「鷹狩り」をする場所に指定されました。  
 将軍が鷹狩りにきたときに、食事や休憩、宿泊をする場所が御殿です。青戸御殿は、徳川家康・秀忠・家光の3代に利用された後、1600年代後半に取りこわされました。現在は、環状7号線をはさんで葛西城址公園と御殿山公園になっています。また、葛西城跡は東京都指定史跡になっています。

葛西城から出土した天目茶わん(葛飾区郷土と天文の博物館所蔵)

16世紀半ばのものです。城の中で茶を楽しんでいたことがわかります。
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葛西城の発掘調査(1998〔平成10〕年)
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葛西城跡で見つかった井戸のあと
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葛西城址公園
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