子ども葛飾区史

第3章 地域の歴史


第6節 細田・鎌倉

■ :細田・鎌倉

細田稲荷神社の石造鳥居(葛飾区登録有形民俗文化財)(細田3丁目)  
 細田稲荷神社がいつできたのかはっきりとわかってはいませんが、1600年代の終わりごろにはできていたと考えられています。この神社にある石造鳥居には、前にあった鳥居が地震でたおれてしまい、1862年に地元の人びとによって建て直されたことが書いてあります。  
 鳥居が倒れたのは、1855(安政2)年10月2日の夜です。最大震度は6強〜6弱ほどと考えられています。現在の墨田区や江東区などで被害が大きく、火事も起こり、死者は7000人以上になりました。葛飾でも家屋の倒壊や地面から水や砂が吹き出す液状化現象が発生した記録が残っています。この地震は、当時の年号の安政からとった「安政江戸地震」とよばれていて、石造鳥居は地震の被害を今に伝える貴重な資料でもあります。

細田稲荷神社の石造鳥居
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細田稲荷神社
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安政江戸地震の被害をえがいた絵
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高砂から見た細田稲荷神社方面(1940〔昭和15〕年)
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